軒先周辺

外壁塗装 世田谷区T様邸 破風塗装完了022060320531

屋根・外壁塗装といっても「なんとなくきれいにしたい」と「建物の状況によって最適の塗料できれいにしたい」とでは塗り替え当初はどちらもきれいでもその後が大きく変わってきます。

塗料を選ぶ際の予備知識として、知っておくと参考になる話をご紹介いたします。

破風板と雨樋

屋根の先端にくっついている部品のお話。破風板も雨樋も建物の構造上、とても大切な役割を持っています。

時折、「この塗料ならXX年間、外壁のメンテナンス不要」などという営業トークを伝え聞きますが、本当でしょうか?

外壁だけ塗料によって長持ちしたとしても、細部の傷みが建物の大きな傷みにつながることもあるので、やはり定期的なメンテナンスは欠かせません。

破風板・ケバラ

への字になった屋根の左右の先端部分、外壁よりも外側に出ている屋根を「ケラバ」といいます。

外壁よりはみ出すことで太陽光を遮ったり雨が吹き込まないようにしています。

名前の由来は、オケラが羽を広げている様子に似ていることから。

ケラバの側面についているのが「破風板」で、名前の通りケラバに吹き付ける風や雨を分散させる役目があります。

 

縦樋・横樋

屋根に降った雨を軒先で集めて、スムーズに地面へと排水するのが雨樋です。

文字通り、取り付ける方向で横樋(または軒樋)・縦樋と言います。

横樋は屋根に積もった雪が滑り落ちる時に歪みやすく、縦樋は何かが当たって穴があくことがあります。

どちらも雨水がうまく流れなくなるため、交換が必要となります。

 

鼻隠し

屋根の左右が「ケラバ」なら、上は「棟」、下が「軒先」になります。

この軒先の側面についているのが「鼻隠し」です。

破風板の仲間で、雨樋を取り付けるのはこの鼻隠しになります。

雨樋は、取付け金具を鼻隠しに差し込んで取付けていてます。

雨樋交換をすると必ず取り外した金具の穴があいてしまうので、その穴をきちんと埋めてから外壁と同じ塗料で塗り、新たに雨樋を取り付けます。

きちんと補修することで鼻隠しの傷みを防ぎます。

 

集水器・エルボ

集水器は、横樋から縦樋に雨水を流す時に水が集まる部分のことで「枡(ます)」とも呼ばれます。

鼻隠しが外壁より出ているため、外壁に沿った縦樋から枡まで距離があり、「エルボ」という曲がった継ぎ手で外壁側に雨樋を寄せていきます。

雨樋には落ち葉やゴミが溜まります。

放置しすぎると草が生えてプランター状態になってしまうこともあるのです。

塗装の際にも、外壁と色を揃えて目立たせず溶け込ませたり、反対にガラリと色を変えてアクセントにしたりと、見た目にも重要な部分になっているのです。

 

 

少し前に雨樋の補修をした時のこと。

お客様に板金屋さんが下見に行くとお伝えしたら「板金屋さんが雨樋もするの?」と質問されました。

確かに雨樋は樹脂製で、板金は金属なのでなんだか縁遠い気もしますね。

その昔、雨樋が取付けられ始めた頃、板金屋さんがトタンやブリキを使って雨樋を手作りしていました。

なので、雨樋は今でも板金屋さんの仕事。雨樋を取り付ける鼻隠しや破風板も補修できるんですよ。 (渡辺)

 

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投稿者プロフィール

高橋 良一
花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。