足場について
屋根・外壁塗装といっても「なんとなくきれいにしたい」と「建物の状況によって最適の塗料できれいにしたい」とでは塗り替え当初はどちらもきれいでもその後が大きく変わってきます。
塗料を選ぶ際の予備知識として、知っておくと参考になる話をご紹介いたします。
足場
一番最初に現場にやってくるのが足場工事になります。
工事が始まるとまず始めに足場を組みます。
足場は決められた長さの部品を組み合わせて、建物や周辺への安全対策をしつつ、職人が作業しやすく且つ危険の少ない方法で組み上げていきます。
日程がずれるとその後のスケジュールが大幅に狂ってしまうため、台風直撃は除きますが、雨が降っても風が吹いても、多少の風雨の中でも行うハードな作業なのです。
外壁の足場
外壁の足場は建物全体にぐるりとかける足場です。
塗装する際の足場は、建物の外側(最大でも1m以内)に、足場に立って壁に手が届く距離のところに組んでいきます。
お隣との距離が狭い場合でも、単管パイプを使うことにより30cm程度の隙間でも足場を建てることが可能です。
ですが軒先などの状況や様々な要因によって、足場自体を建てられないこともあります。
屋根の足場
屋根の足場は、屋根の勾配(傾斜角度)によって使う足場が変わります。
屋根の上を歩行できる傾斜なら軒先作業床、勾配が急で作業が厳しい傾斜なら屋根足場を組みます。
また、人が立つことができない角度になると踏み板を使い、外壁のように外側から手を伸ばして塗装することになります。
屋根足場は立って作業できない急勾配の屋根の上でも、パイプ部分で体を支えることで作業ができるようになります。
屋根の塗装作業中は塗装しながら後ろ向きに下がるので、職人が足を踏み外して軒先から落ちないように軒先作業床を取り付けます。
メッシュシート
メッシュシートは塗料の飛び散りを防止したり、道具を落とした時に足場の外側に飛び出していかないように設置しています。
日中でも薄暗くなってしまうので、圧迫感を感じます。
風で煽られやすくなるので、強風や台風の到来が予測される時は、丸めて絞り配管に縛り付けます。
塗装完了後は圧迫感の軽減と風対策のために外します。
壁当て
壁当ては足場の支柱と壁の間に突っ張り棒として取り付け、足場が壁に当たらないようにしています。
四方から突っ張るので、強風・台風時に足場が揺れても、足場が建物に当たることはありません。
電線防護管
電線防護管は建物と電線が近く、職人や足場に電線が当たり感電する恐れがある場合に取り付けます。
取付けは電力会社に依頼し、防護管はレンタルとなるので、それなりに費用がかかります。
単管足場
通常はクサビで固定するビケ足場です。
単管足場はパイプだけの足場のことで、部品が少なくコンパクトに組み立てることができます。
敷地に余裕がない、足場のトラックが入れないような場合に単管足場を使用します。
塗装の仕上がりを確認するために足場にあがって上から下までぐるぐると歩いて見て回るのですが、明らかに「ここを通るのは無理!!」とめげることがあります。
そう、お隣との距離が狭くて足元は単管パイプ、雨樋や換気口等の出っ張りがあるような狭いところです。
入るのが無理そうなところでも綺麗に塗装は仕上がっていて、どうやって塗装しているんだろう?と不思議に思うことがあります。(渡辺)
投稿者プロフィール
- 花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。
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