足場の不安について

今回は足場の不安についてお話します。

足場を建てると何か起きるもの?

多くの方が、テレビのニュースで「足場の倒壊」を見かけたことがあるのではないでしょうか。

ニュース映像では建物に向かって倒れかけているものも多く、「何かあると怖い」と話されるお客様もいらっしゃいます。

花まるの足場は、組立を専門業者に頼み、工事期間中は危険がないように現場の職人が管理しています。

 

一番怖い倒壊?

 

倒壊する原因はほとんどが「強い風」。

台風や突風が吹くと足場を覆っているシートがバサバサとあおられ、その勢いで大きく揺れて倒れます。

ということはシートがないただの鉄の骨組であれば揺れることはありません。

工事中は、強風や台風が来そうな時にシートを柱にまとめて結ぶことで風が抜ける道を作り、安全対策をしています。

 

つっぱり棒

 

この他にも、足場が揺れないように家に向かって「壁当て」という道具をつけます。

足場は四角い箱のようなものなので、四方から内側に向かって押すことで、外側に動かなくなります。

昔は壁に木部がたくさんあったので、壁にボルトを打って固定していました。

現在の戸建では、壁が痛むのでボルト固定は行いません。

 

浮かせることも

 

壁当てをつけたまま塗装できないので、その時は浮かせます。

その場合は、2本交互に浮かせるなど、影響が少なくなるようにします。

また、塗料がくっつかないよう乾くまで一晩浮かせることもあります。

この状態で強い風が吹くと、壁当てが壁に当たってコツコツと音がします。

壁は頑丈なので、コツコツ当たる程度なら跡は全く残りません。

 

頭にご注意

 

足場は「ビケ足場(くさび式)」で、支柱に等間隔で突起がついています。

その突起にくさびがついた柱を引っ掛けて組み立てています。

このくさびや突起が曲者で、移動の際に頭に当てることがよくあります。

血が出ることもあるので、職人はヘルメットを着用しています。

足場は玄関周りにもありますが、お客様の出入りの度にヘルメットをお願いすることはできません。

人が通る場所にはできるだけ足場が来ないように工夫し、目立つ色のカバーを付けて、万が一に備えています。

 

足場屋さんは2週間くらい先まで予定が詰まっているので、「あと1日だけずらしたい」という時でも空きが全くないことがよくあります。

なので最初から予備日を数日増やしていますが、雨が続くと一つの現場が遅れて次の現場入りが遅れてまた雨で・・・とドミノ倒しになることも。

足場は1回ずらすと1週間~10日くらい後になるので、天気が悪いと「撤去日までに何とか終わって~」とやきもきします。(渡辺)

 

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投稿者プロフィール

高橋 良一
花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。