サイディング外壁

外壁塗装 三鷹市T様邸 サイディング外壁20220910IMG_9386

屋根・外壁塗装といっても「なんとなくきれいにしたい」と「建物の状況によって最適の塗料できれいにしたい」とでは塗り替え当初はどちらもきれいでもその後が大きく変わってきます。

塗料を選ぶ際の予備知識として、知っておくと参考になる話をご紹介いたします。

サイディング外壁は「シール」が重要

サイディング外壁は木目調やタイル調、レンガ調等様々な模様の板を作り、外壁の下地に張り合わせて作られています。

その板と板の間は必ず隙間が空いているので、その隙間から水が入らないように埋めているのが「シール(シーリング)」というゴムのような素材になります。

このシールが雨漏りを防ぐ重要な砦になります。

水をはじく塗料

外壁の塗料には水を弾く塗料水を吸って出す塗料があります。

サイディングは水が入っても吐き出すことはできないので、水を弾く塗料できっちり封をします。

色は主に単色かクリヤ(透明)で、ツヤは全艶、ツヤ感を落とした7分艶、5分艶、3分艶、艶消しを選べます。

なお、世の中には「何十年も持つ塗料」という塗料もありますが、肝心のシールが持ちません。

外壁だけ長寿命でも他の部分が劣化するので注意が必要です。

 

下に見えるもの

サイディングの板の間は、ハットジョイナーという部品が挟まっています。

このハットジョイナーが隙間を規則正しく確保し、シールを入れるスペースを作ります。

シールは両側の板と密着します。ハットジョイナーも密着すると、地震等の壁にかかる揺れる力を逃がすことができずにひび割れの原因になります。

なので、密着防止剤を塗るか、ボンドブレーカーという密着防止材をはさみます。

 

2種類の方法

サイディングを塗装する際は、多くの場合、新たにシールを入れます。

方法は現在のシールに付け足す「増し打ち」と、撤去して新たにやり直す「打ち替え」があります。

隙間に入る量が限られるため、古い分が残り新しいシールの量が減る増し打ちより、全て新しい打ち替えの方が寿命が長くなります。

ただ、窓まわり等でシールの下の防水テープを傷つけそうな場合、シールの傷みが少ない時、予算他で増し打ちを行う事もあります。

 

雨漏りの原因

サイディングの雨漏りでは、ひび割れ以外に、モルタルにはない2つの原因があります。

それは、「シール切れ」「ネジ穴」です。

ネジ穴はもともと板を貫通して空いている穴。板に圧力がかかるとその穴から割れることもあります。

シールは厚みが薄い・劣化が進むと中央から裂けたり、板への接着不良があると左右の板からはがれることがあります。

時には雨水が表面を削ってしまうこともあります。

 

サイディングでよく聞かれるのが「模様はどうなりますか?」というご質問です。

水を弾く塗料は表面を完全に覆ってしまうため、色付きビニールをかぶせたように元の模様が見えなくなる場合もあります。

けれど、表面が凸凹している場合は、その凸凹で影の濃淡ができて元々の模様が何となく見えることがあります。

そのため、木目調などの凸凹が多いサイディングは正直、塗ってみないと分からない…ことが多いです。(渡辺)

 

投稿者プロフィール

高橋 良一
花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。

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