タスペーサー設置

今回は「タスペーサー」についてのお話です。
タスペーサーの役割と設置判断
「タスペーサー」とは、スレート屋根を塗装する際に不具合が起きないように、雨水の通りと通気をよくするための、小さくても必要な便利グッズなのです。
「縁切り作業」が確実に行え、屋根の裏側に廻ってしまう雨水の排水経路が確保できます。
「縁切り」とは、塗料乾燥後に塞がった隙間の塗膜を切って、水の通りを確保する工程のことです。
タスペーサーは必要な場合と不要な場合があるので、今回はそれを詳しく解説します。
タスペーサーの正しい取り付け方とは?
タスペーサーはスレート1枚につき2個。
両端から15cm程度の位置に1枚ずつ挿入します。 1㎡につき11枚必要なので、50㎡の屋根なら550枚必要です。 |
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屋根を塗装したら雨が漏る現象の謎!?
新築時の屋根は「スレートを重ねて置いているだけ」なので、屋根と屋根には隙間があります。
雑な塗り方をするとその隙間が塗料で埋まってしまいます。
すると隙間から入った雨水が排水されずに溜まってしまい雨漏りの原因になるのです。
屋根には隙間がない方が良いと思われがちですが、実はその逆です。
通気や排水のために隙間は必ず必要なのです。
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タスペーサーが必要な場合と不要な場合とは?
タスペーサーは以下の条件により、必要・不要の判断が可能です。
タスペーサーが必ず必要になる場合
- 2回目以上の屋根の塗装の場合
- 水性の屋根塗料で塗る場合(隙間が埋まりがち)
- 雑な職人が隙間を埋める塗り方で塗る場合
タスペーサーが不要になる場合
- 初めて屋根を塗装する場合
- 油性塗料を塗る場合
- 普通の職人が、普通に塗る場合
タスペーサーへの考え方で分かる業者の信頼度
ハウスメーカーや大手業者がタスペーサーを屋根塗装で入れたいのには理由があります。
必ずしも必要でないものをなぜ入れるのか?
業者側の都合と真実についてまとめてみました。
タスペーサーを入れたい業者側の都合
- 過去に屋根を塗って雨漏りした経験がある業者(原因を究明できない)
- メーカーの広告を鵜吞みにしてしまっている(主に経験不足)
- タスペーサーの要・不要を判断できる人が見積りしていない(診断能力不足)
- どんな下請職人・孫請け職人が来るか分からないから(丁寧さ・クオリティー不足)
投稿者プロフィール

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東京・世田谷区にある直接施工の外壁・屋根塗装専門店です。
ご家族みんながHappyになれる丁寧で優しい施工がモットーで、ものづくり・子ども・ペットが大好きな会社です。
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