棟板金の交換

今回は棟板金についてのお話です。
屋根の上には金属でできた「棟(むね)」があります。
「屋根が壊れている」と心配をあおる訪問販売員がやってきたことはありませんか?
多くの場合、彼らが「危ない」というのが屋根の「棟板金」です。
これは屋根材の一番高い場所に取り付けられている金属の板のこと「棟板金」といいます。
棟板金は山にあり
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スレート屋根や金属屋根の一番高い山になった部分を「棟」と呼びます。
この部分に傘のように上から蓋をしているのが「棟板金」です。
この棟板金は釘で屋根材に打ち付けてあるだけなので、釘が抜けると風であおられて飛んでいってしまうことがあります。
金属なので、適切な時期に塗装をしないと、赤く錆びることもあります。
釘が抜けます
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実際には「貫板(ぬきいた)」と呼ばれる木の板を屋根材に固定して、この貫板に棟板金を打ち付けています。
この貫板が木材の場合、雨水の湿気と太陽光による温度上昇で、板が膨らんだり縮んだりします。
この収縮によって釘穴がゆるくなって釘が浮くことがあります。
穴から水が入って貫板が腐ると、釘は完全に使い物になりません。
台風で飛びます
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この貫板がボロボロになった状態で台風や強風がふくと、棟板金が外れて飛んでいったり、釘が抜けた部分から曲がることがあります。
板金が折れ曲がってシャチホコのようになると目立つのですが、飛んでいってしまうとなかなか気が付かないこともあります。
それらしき板金が落ちていて気がついたということも。
貫板は2種類
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棟板金が傷んで交換する場合、何か対処したいものです。
この釘が抜けるのは、木材の貫板と太陽の日差しが原因。
この木材をプラスチックに変えることで、膨張・収縮しにくくしたのがプラ貫です。
木材は日当たりによりますが10年くらいで釘が浮き始め、20年~30年くらいで貫板の交換を検討します。
なので、安く済ませたい・次回は屋根全体を直す・長く住まない方は木材、今の屋根と棟板金を長く使いたい方は少しお高いプラ貫をオススメしています。
棟板金が飛んだ・シャチホコになった時は確実に棟板金は交換です。
そうなる前、貫板がボロボロになる前に棟板金を交換したいですが、棟板金を取り外さないと貫板の状態は見えません。
そのため釘の浮きのチェックを塗装職人が行い、怪しい時は連絡が来ます。
そうすると現場に飛んで行って棟板金を踏んでふかふかしているか確かめます。
腐った部分が少ないと全体は固いので、これがなかなか判断が難しいのです。(渡辺)
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東京・世田谷区にある直接施工の外壁・屋根塗装専門店です。
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