電線防護管について

今回は「電線防護管」についてのお話です。

足場を移動する職人を守る「電線防護管」

電線を見上げてみると、黄色いカバーがかかっていることがありますね。

これは電線防護管と言って、電線に触れて感電しないように取り付けてあるものです。

あんなところで感電するの?と思うかもしれませんが、

建設工事やクレーン作業等、感電する危険性がある時に取り付けられていて、

足場の作業でも防護管が必要な場合があります。

電線までの距離

道路ギリギリまで建物がある場合、

足場を建てると電線と足場が接触しそうになる場合があります。

電線と足場が接触したり、足場を歩いた職人が電線に触れると

ビリビリと感電して、最悪の場合は命に関わることもあります。

そうなりそうな場合、電線に「電線防護管」を取り付ける必要があります。

いくらかかる?

電線防護管の工事費用は一律で決まっていますが、

取り付けるカバーやシートの数で取付費用が変わってきます。

また花まるリフォームでは自前の防護管を持っていないので、

レンタル会社から1ヶ月単位で借りています。

このため、電線防護管を取り付ける場合、工事が完了するまで正確な金額がわかりません。

 

防護管取付

防護管を取り付ける際は、東京電力が下見に来ます。

電線は高圧線・低圧線がそれぞれ複数本あるので、どの電線に防護管をつけるのかを確認して、

必要な防護管カバー・シートの数を教えてくれます。

カバーやシートはレンタルしています。

取り付けは足場の設置より前に、東京電力が高所作業車で防護管を取り付けに来ます。

 

電線の不具合

まれに、電力を建物に供給している引込線を覆っているテープが破れていることがあります。

この場合は足場を建てて近くに行くまでわかりません。

この破れた部分に触れると感電してしまうため、絶縁テープを巻く作業が必要になります。

ちなみに、引込線には「引込線取付点」という黒いだんごのようなものがついています。

この取付点から電柱側は東電の持ち物、建物側がお客様の持ち物となります。

不具合が起きた時の費用負担もこの取付点を基準に行われます。

 

たまに、電線(引込線)が垂れ下がって植木や建物に当たりそうで不安になる方がいらっしゃいます。

その場合は東京電力に問い合わせるとすぐに確認に来てくれます。

この時に「引込線取付点」より電柱側なら東電が直しますが、建物側だと自分で工事業者を探すことになります。

その場合も、どういった業者を探せばいいのか見に来てくれる方が相談に乗ってくれるので、気になる場合はまず東電にお問合せください。(渡辺)

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投稿者プロフィール

高橋 良一
花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。