


20坪の家の外壁塗装の価格の目安は598,000円~
20坪の家の外壁塗装の価格の目安は598,000円~756,000円程度までと、塗料によって寿命や価格が変わります。
また、床面積が20坪の家でも外壁を塗る面積が違う事も多く、見積りを取ってみないと価格の目安が分かりにくいものです。
しかしこの記事を読むと下記の2点が分かるようになるので、誰でも簡単に自分で外壁塗装の費用の概算を調べる事が出来るようになります。
- 外壁に塗る塗料の特徴が分かるので、塗料を自分で決められる
- 建物の縦・横の長さを調べる事が出来るので、自分で面積が出せる
これで20坪程度の家の外壁塗装の価格の目安が業者に見積もりを頼まなくても簡単に出せるようになります。
下記を参考に、是非一度試してみてはいかがでしょうか。
20坪の塗料別:価格の目安
この平均値よりも安過ぎたり高過ぎる場合は、特別な理由がある可能性が高いでしょう。
寿命の目安は、10年程度~14年程度までがお勧めです。
15年以上の塗料を勧められた場合は、寿命が長過ぎる塗料を塗るデメリットもあるので注意しないといけません。


20坪・木造2階建ての外壁塗装の【塗料別費用の相場】
20坪・2階建てのお家の【外壁の表面積】の計算方法
20坪の家の外壁全体の面積を計るには?
では、具体的に20坪の家の面積を出すための簡単な手順をお伝えします。
まず最初に、建物の大まかな縦・横・高さを調べ、建物の外周の表面積を出します。
次の項で窓の塗らない部分を引いたりバルコニーの外側を足したりして、より正確な外壁塗装面積を出します。
坪を平米に直すと?…20坪は66平米
「20坪の家」とは延床面積の事で、「延床面積」とは1階と2階の床面積の合計の事です。
1坪は3.3㎡(1.8m×1.8㎡=3.3㎡)なので…20坪を平米に直すと【3.3×20=66㎡】になります。
20坪の家の1階の床面積は10坪=33㎡なので…
建物の「縦×横=33㎡」になるのが20坪の家です。


20坪の家の1階の床面積は33㎡
20坪の家でも外壁の面積が違う理由
次に、1階の床面積が33㎡になる縦の長さと横の長さのパターンを考えてみます。
坪数が同じ建物でも【縦・横・高さ】の長さが違うと、下記のように外壁の表面積も違ってきます。
正方形のお家よりも長方形の建物の方が外壁の面積が多くなるのです。
※2階建ての建物の外壁全体の面積の公式:(縦+横)×2×高さ
20坪の建物の縦×横の長さ | 外壁の面積(2階建ての高さは6m) |
1m×33m=33㎡ | (1+33)×2×6=408㎡ |
3.3m×10m=33㎡ | (3.3+10)×2×6=159.6㎡ |
5.5m×6m=33㎡ | (5.5+6)×2×6=138㎡ |
20坪・2階建ての外壁全体の面積の出し方
実際の20坪・2階建ての建物で考えると、1m×33mという家はありません。
ですから実際に有りそうな家の形から、縦×横が33㎡になる家の外壁の面積を計算してみます。
- 例1(間口の狭い家)3.6m×9.2mの場合…(3.6+9.2)×2×6m=153.6㎡
- 例2(正方形の家)5.5m×6mの場合…(5.5+6)×2×6m=138㎡
- 例3(やや長方形の家)5m×6.6mの場合…(5+6.6)×2×6m=140.52㎡
このように、20坪・2階建ての外壁の表面積は、最小面積で、約138㎡~となります。
上記の各辺の長さを参考にご自分のお家の大きさに当てはめてみて下さい。


20坪の家の外壁全体の面積は138㎡
20坪・2階建ての【外壁塗装面積】の計算方法
では次に、20坪の家の【外壁を塗装する面積】を出すための簡単な手順をお伝えします。
20坪の建物の外周の表面積は138㎡ですが、家には窓やバルコニー等があり塗装面積の増減を考慮しなければなりません。
そこで、建物の外周全体の面積から【窓の塗らない部分を引く】のと【バルコニーの外側を足す】ことで、より正確な外壁塗装面積を出していきます。
【塗装しない面積】と【追加する面積】を計算する方法
窓など、塗らない部分の【非塗装面積】は、20坪の家の場合で平均20%前後です。
バルコニーなど、外壁に重複している部分の【追加塗装面積】は、20坪の家の場合で平均15%です。
※バルコニーの数は家によって違うので、1カ所の場合としています。
(また、ルーフバルコニーがある場合は別途とします)
ですから、20坪の家の外壁塗装面積の計算方法は以下のようになります。
外壁塗装面積の計算方法
外壁全体-非塗装部+追加塗装部=【外壁塗装面積】
20坪の家の外壁塗装の面積は約123㎡
上記(例2)の【5.5m×6m】の家の場合で外壁塗装面積を計算してみます。
- 外壁全体の面積の平均:138㎡程度
- 窓などの非塗装面積の平均:20%=35㎡程度
- バルコニーなどの追加塗装部分の平均:15%=20㎡程度
※バルコニーが1カ所の場合(ルーフバルコニー無し)
ですから、20坪の家で建物の縦横の長さが【6m×5.5m】の場合の外壁塗装面積の計算方法は以下のようになります。
20坪の家の外壁塗装面積の計算方法
【外壁全体の面積:138㎡】-【35㎡】+【20㎡】=【外壁の塗装面積:123㎡】
※バルコニーがアルミ製の場合…【外壁面積138㎡】-【35㎡】=【外壁塗装面積:103㎡】


20坪の家の外壁塗装の面積は123㎡~
外壁塗装の面積が大きく変わる家のパターン
20坪の家では主に下記のような場合で外壁塗装の面積が変わる場合があります。
外壁塗装の面積が増える場合
- 建物の縦×横の長さが上から見て長方形の家ほど外壁の面積が多くなります
- バルコニーが2箇所以上あると塗装面積が増えます
- 屋上にルーフバルコニーがあると塗装面積が増えます
- 吹き抜け・ロフト・小屋裏収納庫があるとと、建物の高さが6m以上になる場合もあり塗装面積が増えます
外壁塗装の面積が減る場合
- 外壁がタイルになっている部分は塗らないので外壁塗装面積が減ります
- 戸袋付きの雨戸が沢山ある場合は、その部分の外壁塗装面積が減ります
20坪の家の外壁塗装の面積:まとめ
以上の手順で建物の「縦の長さ」と「横の長さ」を調べる事が出来れば、意外と簡単に外壁塗装の面積も計算が出来ます。
後は塗料別の金額の差と、建物ごとに必要な塗装部分や工事の内容で金額に差が出てきます。
では次に、塗料別の金額の差がどのようになるかを解説していきましょう。
20坪・モルタル外壁の塗装工事のポイントは?
20坪程度の外壁塗装でのポイントは・・・
【お隣の敷地を借りないと、工事が出来ない場合がある】
という点になります。
都心の地価の高い場所では、敷地いっぱいに建物を建てたいもので、家と家との隙間が狭くなりがちです。
(中には人が入っていけず、工事が出来ない場所もあります)
特に20坪前後の敷地だと、足場をお隣の土地から建てなければならないことがあります。
敷地を借りなければならない場合にはきちんとした挨拶や説明が必須ですが、それが出来ない業者だと家では無くお隣との仲にヒビが入ってしまうことにもなりかねません。
また、職人の態度の悪さからクレームになる等、ご近隣への気遣いや対応が工事意外にも意外と大事なポイントとなります。
20坪・モルタル外壁の塗装工事の【ココがポイント!】
- 20坪程度のお家では、近隣との敷地境界が狭い事が多く、お隣の敷地を借りないと工事が出来ない場合がある
- 敷地が狭くて新築時で無理が生じていた場合、雨漏りの危険が他の場所よりも増す事が多くなる。
- 雨漏りしている場合の修理の方法は2種類あるので、事前にどちらの方式の考え方で進めるのかを業者とお施主様で相談しておく事が大切
20坪・モルタル外壁の【外壁塗装の塗料別費用の相場】
(屋根塗装の費用は別途となります)
大まかに言うと、塗料の耐久年数が上がると費用もその分上がって行きます。


20坪・木造2階建ての外壁塗装の【塗料別費用の相場】
各塗料の価格と特徴
20坪・モルタル外壁の外壁塗装の費用の相場 【水性セラミシリコン】
¥598,000円~
水性セラミシリコンの特徴
臭気 なし |
タイプ 水性 |
樹脂 アクリルシリコン樹脂 |
液状 一液 |
特殊技術 セラミック配合 |
価格 ★☆ ☆☆☆ |
耐久性 ★☆ ☆☆☆ |
撥水性 ★★ ☆☆☆ |
防汚性 ★★ ☆☆☆ |
つや保持率 ★★ ☆☆☆ |
水性セラミシリコンの【メリット・デメリット】
水性セラミシリコンの【メリット】
近隣と特に接近していない場合など、10年ごとに定期的に塗り替えを予定している方にオススメ!
価格と性能のバランスも良く、人気の塗料です。
まめに塗り替えが出来れば不具合の早期発見が出来ます。
水性セラミシリコンの【デメリット】
近隣の家と接近していて、頻繁に足場を建てることがしにくい建物には不向きかもしれません。
耐久年数は一般的です。
こまめに塗装をしなければならないため、トータルコストが高くなってしまいます。
水性セラミシリコンの【価格の相場】


20坪・木造モルタル
¥598,000円


25坪・木造モルタル
¥684,000円


30坪・木造モルタル
¥766,000円


35坪・木造モルタル
¥845,000円
20坪・モルタル外壁の外壁塗装の費用の相場【クリーンマイルドウレタン】
¥620,000円~
クリーンマイルドウレタンの特徴
臭気 工事中のみ有り |
タイプ 油性 |
樹脂 ポリウレタン樹脂 |
液状 二液型 |
特殊技術 特許:超低汚染技術 |
価格 ★★ ☆☆☆ |
耐久性 ★★ ☆☆☆ |
撥水性 ★★ ★★☆ |
防汚性 ★★ ★★☆ |
つや保持率 ★★ ★☆☆ |
クリーンマイルドウレタンの【メリット・デメリット】
クリーンマイルドウレタンのメリット
エスケー化研の特許技術を用いた【超低汚染塗料】塗料です。
塗った後の塗膜がセラミック層と樹脂層に分かれて被膜を作る二層構造になります。
この技術により外壁に静電気が帯びないようになり、汚れが付きにくくなります。
さらに外壁表面のセラミック層が付いた汚れを雨で洗い流して、外壁が綺麗に保たれます。
塗装工事中は少々においますが、手触り・発色・艶で判断すると、花まるリフォームでは油性塗料もお勧めです。
クリーンマイルドウレタンのデメリット
手触り・発色・艶は良いですが、塗装期間中だけ「油性塗料特有のニオイ」がします。
工事が終わる頃にはニオイはしなくなっていますが、ニオイの気になり度合いは人それぞれですので注意が必要です。
また、同じクリーンマイルドシリーズのシリコン塗料に比べると耐久性が低いですが、油性塗料にするなら経済的なチョイスです。
クリーンマイルドウレタンの【価格の相場】


20坪・木造モルタル
¥711,000円
(+屋根塗装25万円)


25坪・木造ALC
¥780,000円
(+屋根塗装20万円)


25坪・木造サイディング
¥764,000円
(+シール工事19万円)


30坪・木造サイディング
¥795,000円
(+シール補修3万円)
20坪・モルタル外壁の外壁塗装の費用の相場 【パーフェクトトップ】
¥642,000円~
パーフェクトトップの特徴
臭気 なし |
タイプ 水性 |
樹脂 アクリル樹脂・ラジカル制御 |
液状 一液 |
特殊技術 ラジカル発生制御 |
価格 ★★ ★☆☆ |
耐久性 ★★ ★☆☆ |
撥水性 ★★ ★☆☆ |
防汚性 ★★ ☆☆☆ |
つや保持率 ★★ ★☆☆ |
パーフェクトトップの【メリット・デメリット】
パーフェクトトップの【メリット】
最新技術により、紫外線による劣化を抑えたコストパフォーマンスの良い塗料です。
下塗り材を含め、屋根材までパーフェクトシリーズで揃えることが出来ます。
やっぱり日本ペイントの塗料が安心、という方にもオススメ!
パーフェクトトップの【デメリット】
最新の塗料なので、実績的にはやや不足気味です。
ネット上の印象でも「やや汚れやすいのでは?」という声もあり、
2025年頃にはその答えが出始めるでしょう。
また、ヒビ割れが多いモルタル外壁に塗りたい場合に、弾性型のラインナップが無く対応出来ません。
パーフェクトトップの【価格の相場】


20坪
¥642,000円


25坪・木造モルタル
¥742,000円

30坪・木造モルタル
¥840,000円


35坪・木造モルタル
¥936,000円
20坪・モルタル外壁の外壁塗装の費用の相場 【クリーンマイルドシリコン】
¥688,000円~
クリーンマイルドシリコンの特徴
臭気 工事中のみ有り |
タイプ 油性 |
樹脂 アクリルシリコン樹脂 |
液状 二液 |
特殊技術 特許:超低汚染技術 |
価格 ★★ ★★☆ |
耐久性 ★★ ★★★ |
撥水性 ★★ ★★★ |
防汚性 ★★ ★★☆ |
つや保持率 ★★ ★★★ |
クリーンマイルドシリコンの【メリット・デメリット】
クリーンマイルドシリコンの【メリット】
水性より油性で塗りたい!そして、寿命の長い塗料で塗りたい!という方には断然オススメ!!
塗った後の塗膜がセラミック層と樹脂層に分かれて被膜を作るハイブリッド塗料です。
これにより静電気を防いで汚れにくくなり、付いてしまった汚れも雨で洗い流す効果を発揮します。
油性は粒子が細かいので、硬く頑丈な塗膜を作つため、艶感・発色・手触りなどではまだまだ水性に負けない性能があります。
クリーンマイルドシリコンの【デメリット】
油性なので塗装作業中だけ「ペンキのニオイ」がします。
近隣との敷地の隙間が狭い場合には、お隣への影響を十分考慮する必要があります。
木造の建物の場合には、14年のライフサイクルはやや長めです。
10年を過ぎたら外壁の表面だけで無く、ヒビ割れ等の劣化のチェックをしながら塗り替えのタイミングを検討しましょう。
クリーンマイルドシリコンの【価格の相場】


20坪・モルタル外壁の外壁塗装の費用の相場 【水性セラタイトSi】
¥756,000円~
水性セラタイトSiの特徴
臭気 なし |
タイプ 水性 |
樹脂 アクリルシリコン樹脂 |
液状 二液 |
特殊技術 特許:超低汚染技術 |
価格 ★★ ★★★ |
耐久性 ★★ ★★★ |
撥水性 ★★ ★★☆ |
防汚性 ★★ ★★★ |
つや保持率 ★★ ★★☆ |
水性セラタイトSiの【メリット・デメリット】
水性セラタイトSiの【メリット】
アパートやマンション・店舗など、頻繁に足場を建てることがしにくい建物にはオススメです!
水性塗料で最高の低汚染性能を実現したと塗料です。
塗った後の塗膜がセラミック層と樹脂層に分かれて被膜を作るハイブリッド塗料なので、静電気を防いで汚れにくくなり、付いてしまった汚れも雨で洗い流す効果を発揮します。
水性セラタイトSiの【デメリット】
木造の建物の場合には、14年のライフサイクルはやや長めです。
10年を過ぎたら外壁の表面だけで無く、ヒビ割れ等の劣化のチェックをしながら塗り替えのタイミングを検討しましょう。
水性セラタイトSiの【価格の相場】


20坪・木造モルタル
¥756,000円


25坪・木造モルタル
¥878,000円

30坪・木造モルタル
¥997,000円

35坪・木造モルタル
¥1,115,000円
20坪・モルタル外壁の外壁塗装の費用の相場 【アートフレッシュ】
¥649,000円~
アートフレッシュの特徴
臭気 なし |
タイプ 水性 |
樹脂 アクリルシリコン樹脂 |
液状 一液 |
特殊技術 ジョリパット・リシン外壁の塗り替え専用塗料 |
価格 ★★ ★★☆ |
耐久性 ★★★ ※汚れるまで |
透湿性 ★★ ★★★ |
防汚性 ★★★ ※環境による |
つや保持率 ☆☆☆ ※艶消し専用 |
アートフレッシュの【メリット・デメリット】
「ピカピカの外壁はイヤ!」という方に最適!
基本的に【ジョリパット系:珪藻土風仕上げの外壁】や【リシン吹き付けの外壁】にはこの種類の塗料しか塗れません。
(艶有り塗料を塗るのは「例外」になります)
艶消し外壁の風合いが損なわれることが無く、新築のように綺麗にする事が出来ます!
※「艶消しにも出来る艶有り塗料」や「どんな外壁でも塗れる艶消し塗料」とは塗料の性質が違います。
アートフレッシュの【デメリット】
塗料に石粒が入っているので、ジョリパット系の珪藻土風仕上げの外壁や、リシン吹き付けの外壁以外に塗りに塗るのは不向きです。
耐候年数や外壁の汚れ方は、塗り替える前と基本的には変わりません。
ヒビ割れが多く、雨漏りの心配がある場合には、弾性の仕様が無いためアートフレッシュでは対応が出来ません。
塗料の中に微細な石粒が入っているので塗りにくく、慣れていない職人さんには塗る事が出来ません。
アートフレッシュの【価格の相場】


20坪・木造モルタル
¥964,000円


25坪・木造モルタル
¥812,000円

30坪・木造モルタル
¥929,000円

35坪・木造モルタル
¥1,046,000円
まとめ(外壁塗装の価格の注意点)
以以上が外壁塗装の費用の相場や価格の目安です。
広告やチラシ、ホームページの中には工事金額が極端に安く書いてある場合もあります。
冷静に考えると「ちょっとおかしいな?」と思っても、「もしかしたらお得かも!?」という心理も働いてしまいますね。
そこで注意して欲しいポイントは、想定している面積や大きさです。
極端にお得そうな価格設定の場合、有り得ない程少ない塗装面積になっている場合が有りますので、注意が必要です・・・。
【ココがポイント!】
- 極端に安い広告だと、値段が後で吊り上がるのに注意!
- 建物の図面があれば、ご自分でも確認できるし、計測も正確です。
- 安くてもボランティアの業者はいません。手抜きの無い適正価格を知った上で頼みましょう!
※ 高い塗料や塗装でなく張り替え工事を勧める業者も危険!「高いのに手抜き!?」というケースが多々見られます。