屋根の部品
屋根・外壁塗装といっても「なんとなくきれいにしたい」と「建物の状況によって最適の塗料できれいにしたい」とでは塗り替え当初はどちらもきれいでもその後が大きく変わってきます。
塗料を選ぶ際の予備知識として、知っておくと参考になる話をご紹介いたします。
棟板金・棟換気・雪止め・タスペーサー・天窓
今回は見積もりに伺った際に、お客様が工事内容をよりイメージしやすくための、大事な「屋根の部品」のお話です。
棟板金
建物の一番上の部分を棟(むね)と言います。
棟の上に被せている金属の板を棟板金(むねばんきん)と呼びます。
台風通過後に屋根がめくれあがったりして金属が落ちていたりするのは、ほとんどがこの棟板金なのです。
換気を目的とした棟のことを、棟換気と言います。
棟換気の形は様々ありますが、棟板金の途中で空気の出入りをするための穴が空いています。
この穴によって屋根裏の熱気や湿気を上手く逃がしているのです。
タスペーサー
タスペーサーは瓦と瓦の間に差し込む部品のことです。
瓦の下に雨水が入り、屋根裏に水が溜まって家が傷むことがないように、タスペーサーを差し込んで隙間を作り雨水を出します。
新築時の瓦には必ず隙間があります。この時にタスペーサーは必要ありません。
しかしリフォームの塗装時に、塗料の種類や塗装回数によってどうしても隙間が埋まってしまいます。
そのような隙間が埋まりそうな時にだけ、タスペーサーを差し込んで使います。
隙間があるのになぜか取付てあった例 |
雪止め
屋根に大量の雪が積もって滑り落ちると、その先にある雨樋や下に停めていた自動車など、雪の重みや衝撃で壊れることがあります。
雪が溶けるまで、屋根に雪を止めて置くのが雪止めになります。
瓦の種類や雪の量によって、細長いアングルタイプか、等間隔に付ける金具タイプかを選んで取付けます。
ちなみに雪かきをする豪雪地方では、屋根の雪を落とすのにジャマになるので、当然雪止めは付いていません。
天窓
天窓は、室内の採光や換気(窓が開くタイプのみ)のために取付ける屋根の窓です。
屋根に穴があいているわけですから、雨漏りや結露などのトラブルが発生することが多々あります。
事前に雨漏りの場所が天窓によるものと分かっていれば、塗装時に点検し、必要に応じて対応しています。
天窓ではない場所から雨水が侵入している場合など、雨水の入口が分からないこともよくあります。
小学生の頃、2階建ての自宅と平屋の祖父宅が隣接していて、春になると2階の窓から祖父宅の屋根に登って、庭のさくらんぼを採ったものでした。
今は屋根の軒先あたりまで足場のパイプをよじ登っていますが、瓦を割ったり滑るのが怖くてまだ屋根に乗る勇気はありません。
当時は男女関係なく屋根を歩いていたので、田舎の子どもって無茶してたんだなぁと、しみじみ思います。(渡辺)
投稿者プロフィール
- 花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。
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