世田谷区Ｓ様邸｜純白のALC3階建て・外壁に遮熱塗装は必要？

Ｓ様邸は鉄骨ALCの３階建て。
玄関側の１面がタイル外壁で、他の3面は吹き付け塗装になっています。

実はS様邸の３階部分は増築で木造なのでトタンの屋根があり、遮熱塗料の効果が期待出来る条件のうち…

• ３階建ての最上階（３階）
• 金属屋根
• 小屋裏空間が無い

…という３つの条件が当てはまっています。

当然、３階は特に暑いそうで、遮熱塗料で塗り替えます。
色は遮熱効果を重視した高い明るいグリーン系。

外壁は既存と同色の白で塗り替えます。
外壁も遮熱塗料で塗れば涼しくなるのでは？
と思われるかもしれませんが…白い色を塗る場合は遮熱塗料の効果は期待できません。
それは、色による反射で限界まで太陽光を反射してしまっているからです。

S様邸の外壁はN-85という「ほぼ白のグレー」ですから、近赤外線反射も精一杯してくれているので遮熱塗料を外壁に塗るのは正直無駄です。
これは、遮熱塗料のカタログにも下記のようにきちんと記載されています。

★印（注：白系の淡い色）の色は淡彩色のため、従来工法の同じ色と比較した際の遮熱効果は小さくなります。（エスケー化研：クールテクト工法カタログより）

さて、施工後は白が眩しく、とても爽やかで見た目にも涼しげです。

広々とそびえ立つ白い壁面に初秋の日差しが反射し、同色の塗り替えとは思えないほどの美しい光沢となっていました。