外壁塗装の色決めで後悔しないための手順

外壁塗装の色決めで後悔しないための手順

外壁塗装をする時には、色決めがあります。

ただ、良く聞く話として…

  • 今と同じ色を塗りたかったのに、違う色になってしまった
  • 今とはイメージを変えようと選んだが、考えていたイメージとは違う色になってしまった
  • 見本通りの色が塗ってあるのに思った色より薄くなった

そんな事があります。

では、どのようにしたら「思った色」を選べるのでしょうか?

実は…「思った色」にするのはとても難しいのです。

とは言え、出来る限りイメージに近い色を選ぶコツはあります。

今回は、そんな家の塗装の色決めで後悔しないために必要な手順をお伝えします。

塗装する色を選ぶ方法

「家の塗装」をする時の色をどのように色決めて、どのように色を作るかのでしょうか?

「色を選ぶ」という事は無限のグラデーションの中の1色を決める事になります。

一般的な「外壁塗装工事」の場合、塗装を行う場所(塗料)によって色決め・色つくりの方法が違います。

そこで外壁塗装の色を選ぶ場合の「色選びの方法」には下記の2種類の方法があります。

  • 色見本から色番号を選んで、メーカーが色を作る
  • 現場で色を混ぜて、職人が色を作る

では、その手順を詳しく解説していきましょう。

 

色見本から色を選ぶ場合

色見本から塗る塗料の色を選ぶ理由は、以下の2つの理由があります。

  1. 同じ色を大量に作らなければならないため
  2. 正確にその色を作るため

1・同じ色を大量に作るため

水性セラタイトSi塗料缶一般住宅の外壁や屋根を塗る場合には、多ければ1色につき5缶程度の塗料を塗ります。

塗料の缶は約15Kg ㎏入りなので、この場合は約75Kgの塗料を同じ色で作らなければなりません。

そして、メーカーには塗料の調色機があるので、色番号を入力するとその色の塗料が出来上がって出てきます。

大量の塗料を現場で作れない訳ではありませんが、メーカーで作ってもらえば手間が掛りません。

マメ知識:セールストークの嘘塗料メーカーでは注文があるごとに調色機でその色を作って出荷します。
ですから、特に良く注文がある色以外は、在庫を作っておく必要が有りません。
つまり、塗料を「大量発注で安く買うので値引きする」という事は実際はありません。

2・正確にその色を作るため

カラーチャート

色は無限のグラデーションの中の1点ですので、正確に色を作る必要が有ります。

特に外壁の色は、決めた色と違う色で塗られては困ります。

その点で、メーカーの調色機で作れば正確に決めた色番号の色が出来てきますので安心です。

 

色見本から色を選ぶ手順

塗り板

では、色見本帳から色を選ぶ手順をお伝えしましょう。

下記の手順を踏まえて色を決めて行けば、出来るだけ塗った後のイメージと近い色を選ぶ事が出来るでしょう。

  • 色見本を選ぶ
  • 色見本帳の中からA4サイズの塗り板を作る
  • 塗り板の中から実際に塗る色を決める
  • 工事の1週間程度前までに実際に塗る色を決める

では、詳しく解説していきます

色見本を選ぶ

色見本帳は各種汎用色見本から選べる場合と、塗料固有の色見本から選ばなければならない場合とがあります。

 

塗料のカタログに付いている色見本から選ぶ場合

外壁の塗料の場合は一般的に写真のような塗料のカタログに色見本が付いている場合が多いです。

塗料色見本カタログ640

色見本の部分を拡大すると、このような感じです
水性セラミシリコン 色見本の一部
赤枠の色には【SR133】と書いてありますので、この色の色番号は【SR-133】です。

 

汎用色見本帳から選ぶ場合

塗料の汎用色見本と言えば、日本塗料工業会の色見本帳が一般的に利用されています。
日本塗料工業会の色見本帳

 

 

色見本帳の中からA4サイズの見本板(塗り板)を作る

塗り板のサンプル

塗り板

色見本帳の中から候補の色が決まったら、この色番号を指定して、メーカーに発注します

※この板の事を「塗り板」と呼びます。

また、塗り板には色見本には無い実際の外壁に付いているような凹凸を付けられます。
(フラットも選べます)

ですから、実際に外壁に塗った時のイメージに近い感じで比較する事が出来るのです。

 

塗り板を作る色を決める

塗り板を作る色を決める

色決めの最初のステップは「塗り板」を作る色を決めることです。

色を決めるには、現状の外壁の色をベースに考えます。

今までの色と同じように塗りたい場合と、多少なりとも気分を変えたい場合とがあるでしょう。

写真のように色見本から直接塗る色を選んでしまうと、せっかく決めた色が「思っていた色とは違ってる!」という結果になりがちです。

 

塗り板は3枚作るのがコツ

塗り板は1つの色を決めるのに3色選んで枚作るのがコツです。

その塗り板3色の選び方は下記の2パターンあります。

1つ目のパターンは【塗りたい色の濃さの違った色で3枚作る】

一番塗りたい色を選んだら、その色に近い色で【その色より薄い色】と【その色より濃い色】を選んでおきます。

一般的に「この色!」と思っても、薄く見えてしまう事が多いので、塗り板を作ってみたら【濃い色】の方が良かった、という場合もあります。

また、「濃い色を選んでおいた方が良いのね」という予備知識が有ると「ちょと濃い目の色を選んでおこう」と補正を掛けて塗り板を選ぶ場合もあります。

その時に濃過ぎる色を選んでしまっても【薄い色】も選んでおけば、安心です。

2つ目のパターンは【全く違った色を3枚作る】

違った色を全部で3枚作る事も有ります。

全体的な色の濃さは同じで、例えば茶系とベージュとグレー系の色のような3枚です。

この場合は上記のような、微妙な色合いの違った3色では無いので「以前とはガラッと変えたい場合」に多くなります。

 

上下2色の外壁の場合は?

塗り板と実際に塗った色の確認①

最近の建物は上下2色で塗り分けられているケースもあります。

その場合の塗り板は3枚×3枚で合計6枚がお勧めです。

 

塗り板の中から実際に塗る色を決める

外壁の色決め

1週間程度でメーカーからご自宅に「塗り板」が届きます。

そうしたら塗り板を今の外壁に当ててみます。

おそらく、見本帳で選んだ時のイメージとは少し違って見えると思います。

一般的には、見本より実際に塗ると「色が薄くなって見える」と言われています。

A4サイズの塗り板色見本は、淵が無く今の外壁との色の違いが良く分かるようになっています。

もちろんサイズも大きくなっているので、小さい色見本よりも全体のイメージが付きやすくなっています。

 

 

実際に塗る色を決めるのは、工事の1週間程度前まで

塗り板と実際に塗った色の確認②

塗り板が届いてから実際に塗る色を決めて頂くには検討の時間も必要です。

メーカーに注文を入れるには、工事開始の1週間前までに決まっていれば余裕があります。

足場が建って工事が始まる日を確認してから逆算してみましょう。

さて、このような2段階の手順を踏んで色を決めて行くと、色見本帳からいきなり色を決めて行く場合と違って、よりイメージに近い色を選ぶ事が出来ます。

実際に外壁塗装が終わると、写真のように塗り板見本と外壁の色が同じ色になります。

塗り板と実際に塗った色の確認③

さらに以下の注意点も参考にして、ご自分のイメージにより近い色選びの参考にしてみて下さい。

 

色を決める時に失敗しないための注意点

色見本帳を見て決めるのには、ちょっとした事ですが結果が大きく変わるコツがあります

下記のポイントを守らないと、色見本帳から塗り板を選ぶ時も、塗り板から実際に塗る色を選ぶ時にも失敗しやすくなるので注意が必要です。

 

色を確認する場所

色決めは室内で行わない

塗り板を作る色の色を確認する

意外に皆さんが自然に室内で見本を見て、好きな色を選んでしまいがちです。

そうすると、塗る前の外壁の色(現状色)と塗ろうと思う色の差がハッキリ分からなくなってしまいます。

試しに外壁の色を見ないで室内で現状の外壁の色がどの色かを見本帳から選んでみて下さい。
その後で選んだ色を外に出て外壁に当ててみると、まるで違う色を選んでしまっている場合が多いですよ。

 

塗装後の色をイメージするコツ

現状の外壁と塗り板の色の差から塗装後をイメージする

基本中の基本ですが、色を選ぶ時には塗る現場で現状の色と比較しながら決めるようにしなければなりません。

ですから、外壁を塗る色を決める場合は外壁の前に行って見本と現状の外壁とを見比べてその色の差を確認しましょう。

塗り板は壁に当ててみる

 

色を確認する時の天候

色の確認は日陰で見る

屋外で色を選ぼうとする時のコツは、出来れば日差しの無い曇天の時に見るのがコツです。

太陽光が直接当たっている面に見本帳や塗り板を当てて見てしまうと、光の反射が強くて色の確認が不正確になります。

もしも天気が良い日に色の確認をする場合には、上記写真のように日陰面で確認するようにすると良いです。

 

塗り板の色の確認は遠くから見る

塗り板は遠くから見て確認する

塗り板が届いて実際に塗る色を決めるときには、家の壁に塗り板を当てて確認します。

その時のコツは、出来るだけ塗り板から離れた遠くから眺める事。

遠くから見ると、近くで見るよりも塗り板の色と外壁の色の差がハッキリ分かるので、塗り板の色で全体を塗った時のイメージを掴みやすくなります。

 

実際の塗料を混ぜて色を作る場合

色を選ぶ場合には、実際の塗料を現場で混ぜて色を作って選ぶ場合もあります。

どのような場合が多いかと言うと、少量の部分の塗装です。

 

現場で色を作る手順

現場で色を作る場合は、お客様と直接打ち合わせてお望みの色をその場で作って行きます。

現場で色を作る場合には一般的に以下のパターンが多くなります。

  1. 事前に大まかな色のイメージをお聞きしておき、その色が作れる準備をします。
  2. 小さい容器で色を作り、試し塗りをします。
  3. お客様に見て頂き、イメージに合うように「もう少し濃く」とか「赤っぽく」とかいった感じでイメージの色を探していきます。
  4. 色が決まったら、使う分の色を実際に作ります

 

標準的な「外壁塗装の色決めで後悔しないための手順」のまとめ

いかがでしたか?

ここまでは今回は外壁の色決めの手順とコツをお伝えしました。

このように2段階で色を決めて行けば「思った色に近い色」を選ぶ事が出来ます。

ただし…大まかに言うと【絶対に「思った色」にはならない】と思っていた方が良いでしょう。

ですから私はいつも「どんな色になるのか…楽しみにしていて下さいね」とお伝えするようにしています。

 


追記…もしも塗り板が届いてイメージと違っていたら…

上記手順を踏んで塗り板を作れば、通常はイメージに近い色で塗り板が出来上がる筈です。
しかし、場合によっては塗り板の段階でイメージと違う色になってしまう場合もあります。

そうなってしまうとかなり大変になってしまうのですが、下記の方法があります。
最終手段が必要な場合は下記をご参照ください。

塗り板サンプルをもう1度作って選び直す

工事の時期までに時間的余裕があれば、塗り板サンプルをもう1度作る事も出来ますが、下記の点に注意が必要です。

塗り板を作るのに料金が掛かる

  • 2回目の塗り板サンプルを作る場合は、作成料が有料になります(1枚千円)
  • 2回目の塗り板サンプルを作る場合は、下記手配の事務手数料が有料になります(1回5千円)

塗り板を作って届くまでに時間が掛かる

  • 塗り板を作るための【色見本帳/塗料の色見本カタログ】がお手元に無い場合は、配送する時間的余裕が必要です。
  • 色見本帳/塗料の色見本カタログから塗り板を作る色を決めるための時間的余裕が必要です。
  • 新しく作る塗り板を作成・配送するのに1週間~10日程度掛かります。

色を決めるまでの時間的余裕が無い

  • 新しい塗り板が届いてから、実際に塗る色を決めるまでの時間的余裕が無い場合事が多い。

塗り板を作る時にイメージの誤差を少なく選ぶ方法

塗り板を再度注文する際にはどのように外壁を塗る色を選んだら良いのでしょうか?

この場合、イメージ通りの色を選ぶことが、かなり難しくなってきますが、以下の方法で「出来るだけイメージと近い色を選ぶ」ことになります。

  1. 選んだ元の色見本帳と塗り板を少し話して見比べる
  2. 色見本帳が大きくなった頭の中のイメージと塗り板がどのように違うかを確認する
  3. 本当は【色見本帳=塗り板の色】なので、塗り板の色をイメージ通りにするには色見本帳の中から選ぶ色はちょっとイメージと違う色を選ぶ必要が有る事を確認します
  4. 塗り板の色をベースに、その色に何色を足したり引いたりすれば良いかをイメージする
  5. イメージを逆算して、色見本帳の色から上記の色を足したり引いたりした色を1色選ぶ
  6. 誤差の範囲内で上記の色に近い色を2色選ぶ
    (新しく選ぶ色は全部で3色がお勧めです)

悩んでしまった場合に色見本帳から色を選ぶコツ

最初にイメージした色と違っていた場合は、その後でどのように外壁を塗る色を選んだら良いのでしょうか?

この場合、イメージ通りの色を選ぶことが、かなり難しくなってきますが、以下の方法で「出来るだけイメージと近い色を選ぶ」ことになります。

手元にある「イメージと違う塗り板」とカラーサンプルを比較する

  • 最初に選んだ「小さな色の見本」と、メーカーが作った「A4サイズの塗り板」とを見比べてみます。
  • 小さかった見本から想像したイメージがA4サイズになった時に、どのようにイメージと違っているかを確認します。
「イメージが違う」場合の2つの方向性を確認する

イメージが違うと思った場合、実際にはその「違うイメージ」の意味に下記の2つのバリエーションがあります。

  • 「色の濃さ」がイメージと違う場合
  • 「色味のバランス」がイメージと違う場合

外壁を塗る色の原色には、おおむね【白・黒・赤・黄】の4色で作られます。
(緑系や青系の場合は青も上記に加わります)

ですから、イメージの違いが「色の濃さ」の場合は白と黒のバランスの違いが原因です。

「色味のバランス」の場合はの赤と黄色のバランスの違いがイメージ違いの原因です。

「色の濃さ」がイメージと違う場合

色の濃さが【明るい/薄い】場合や【暗い/濃い】といったイメージの違いは、おおむね最初の塗り板選びの時に濃淡で選んでおく事が多いので、2回目の塗り板選びになる事が少ないです。

もしも2回目の塗り板選びで濃淡の違う色を選び直す場合、濃淡の色選びはそれ程難しく無いので、塗り板を作り直さずに見本帳から選び直す事でイメージの修正が出来るかもしれません。

「色のバランス(色味)」がイメージと違う場合

色味のバランスのがイメージと合わない場合には、「もう少し黄色く」とか「もう少し赤っぽく」などのイメージの修正が必要になります。

外壁で選ばれる色の場合は茶系からアイボリーまでの間で悩むことが多いので、おおむね【赤を足す・引く】又は【黄色を足す・引く】場合がほとんどです。

届いた塗り板が、まだイメージと違っていた場合は?

  • 工事開始まで、まだ1か月以上余裕がある場合は3階目の塗り板注文が出来るかもしれません。
    上記の手順で今一度塗り板を選んで頂く事も可能です
    (板の代金と手数料は再度掛かります)
  • 1か月を切ってしまっている場合は、3回目の塗り板を作る時間的余裕はありません。
    手元にある塗り板と色見本帳を比較し、イメージの誤差を修正して見本帳から色を選んでください。

塗り板が届いてイメージと違っていた場合のまとめ

いかがでしたか?

後半部分は、2回で外壁の色決めが出来なかった場合の手順とコツをお伝えしました。

このように「思った色」を選ぶ事のはとても難しい場合が有ります。

どんな色になるのか楽しみにする」とお伝えするしかないのは心苦しいですが、色決めに時間が必要な場合はその為の時間を十分取られる事をお勧めします。

どうぞご参考になさってみて下さい。

 

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投稿者プロフィール

高橋 良一
花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。