足場の「仮設」と「架設」
仮設足場というのは「仮に設置する足場」という意味です。
外壁塗装では「仮」とは言え、塗装をする時には無くてはならない大切なものです。
建物を建てる時には当然足場も建てます。
「建てる」のは同じですが足場は仮に設置するだけなので「仮設」です。
当然ですが仮ではなくずっと建てておく場合、その建物本体のことは「本設」と呼びます。
さてここでよく間違ってしまう言葉があります。
それが「仮設」と「架設」です。
どちらも足場に関係がある言葉で、仮設足場なのか架設足場なのか…
まあどちらでも良いのかもしれませんが(^^;;;
ちょっと調べてみました。
足場の「架設」とは?
足場の架設というのは、足場を架けて設置することです。
「架」とは「2点の間に橋渡しをする」という意味です。
ですから、足場を掛けるではなく、足場を架けるというのが正しい漢字表記になります。
足場の場合で言うと柱と柱の間に足場を渡す(架ける)ことを指し、足場は「掛ける」ではなく「架ける」となるのです。
「設」の方は【もうける・そなえつける・作る】という意味で、建設の設ですね。
架けるという字を使う言葉
足場以外に「架ける」という言葉を使うには以下の例があります
- 虹が架かる
- 鉄橋に橋が架かる
明日に架ける橋といった歌もありますね
仮に設置する「足場」を架けて設置する
架設するものは仮設ではなくずっと設置するものであれば本設になってしまいます。
足場は工事が終わったら撤去するものなので「仮設」です。
また、足場は柱と作業床で出来ています。
板を柱に渡して固定して組み立てるので「架設」して作ります。
まとめ:「仮設足場」は「架設」する
最後にまとめです。
- 足場を架けること:足場の架設
- 一時的に架ける足場のこと:仮設足場
となると、仮設にも架設にも「設置する」という意味が含まれてダブっているので・・・
- 仮設足場を架設する
とういう表現は日本語的にグレーな言い回しになのかもしれません。
日本語的に正しいのは・・・
- 足場の仮設
- 仮設足場
- 足場を架設する
になります。