2017/09/30

グレーで遮熱塗料を塗ると涼しくなる?実例解説付き

 
遮熱効果を高めるグレー色のメリット・デメリットとは?

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花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。

遮熱塗料を塗らせて頂いたお客様の中には、塗った瞬間から効果を実感して頂ける方もいらっしゃいますし、逆にピンと来ない方もいらっしゃいます。

実は最近、屋根の色を黒から【グレー】に変えることが多くなり、その結果「塗る前よりとても涼しくなった」というご感想を頂く事が多くなりました。

今はまだ新築時の屋根の色は黒が多いですが、今後(2025年ごろ)には屋根の色はグレーが主流になっているかもしれません。

 

今回はそんな、遮熱塗料の効果を高める【グレーの屋根】についてお伝えしたいと思います。

 

1・屋根はなぜ黒が多い?

現在、スレート系(コロニアルなど)の屋根は黒い色が多く使われています。

黒い色は熱を吸収し熱くなりやすいですし、白ければ反射しやすいので黒よりは熱くなりにくい、というのは何となく皆さんご存知の事だと思います。

ですから、今までと同じ色で塗る場合には一般塗料より遮熱塗料で塗った方が涼しくなります。

新築時の屋根の色は黒が多い【屋根塗装前】
新築時の屋根材の色は黒系が多い

黒系の遮熱塗料で塗った屋根【屋根塗装後】
今までの屋根と同じ色を選んで塗りました
エスケー化研:クールタイト(CLR-121)

 

ではなぜ、熱くなると分かっている黒い色をわざわざ屋根に使うのでしょう。

実は、同じ塗料でも白い色は早く寿命が尽き、黒い色の方が寿命が長いのです。

 

ですから、屋根の場合は暑くなるのは分かっていても寿命を考えて黒が使われてきたのだと思います。

 

2・白い屋根のデメリット

熱さの事を考えれば屋根の色は白い方が良い事になります。

そうしない理由は屋根の色を白くすると、汚れと耐候性に問題が出てくるからです。

白が汚れるのは誰でも分かると思いますが、白い色の寿命が短いことはあまり知られていません。

塗料の寿命はいわゆる「チョーキング」で分かりますが、白と黒の塗装の寿命は倍程度違うのが私の体感です。

白い遮熱塗料で塗った屋根【3階の寝室が暑くて眠れないので、寿命が短いのをですが白い色で遮熱塗料を塗った事例】
エスケー化研:クールタイトSi(CLR-162)

 

 

例えば白いアルミサッシははアルミに塗ってある塗料が10年程度でチョーキングしてしまい、触ると手が白くなってしまいます。

黒いサッシの場合、何年経っていても手が黒くなってしまった事はありません。

それだけ色による寿命の差は激しいのです。

白いアルミサッシのチョーキング白いアルミサッシのチョーキング

 

3・新築屋根が黒からグレーに変わってきた

遮熱塗料は一般塗料よりは屋根の温度上昇を抑えられますが、これは「今までと同じ色を塗る場合」という前提があります。

ですから、色を変えてしまう場合にはその前提が変わります。

黒でなく、少しでもグレーに近づければ遮熱効果と耐候性・汚れのバランスが取れるのではないか?と思っていたところ、見積りに伺った隣の新築現場でグレーの屋根が葺いてあるのを目にしました。

建築中のその現場の前に行ってみると看板広告に「暑くならない遮熱塗装の屋根」というのが新築住宅の「売り」になっていました。

グレーの屋根材を使っている新築隣の建売りの新築現場で、グレーの屋根が葺いてあるのに初めて気が付いた時に撮った写真
(2013年1月)

 

新築を売る時にも暑さ対策で初めから遮熱塗料の屋根がグレーで葺いてあれば、塗り替えの時に黒く戻すと暑くなってしまいます。
遮熱塗装のグレーの屋根の家は、ずっと遮熱塗料でグレーを塗る事になるでしょう。
そうやって今後は少しずつ確実にグレーの屋根が増えて行くでしょう。

よく見るとその現場だけでなく屋根の上から周囲の屋根を見てみると、グレーの屋根もちらほら見当たるようになってきました。

見慣れてくるとグレーの屋根だと違和感があるのは気のせいかもしれない、と思うようになってきました。グレーのコロニアル屋根で葺き替え屋根葺き替えの場合も遮熱塗料を塗ってある屋根材が人気です。
さらにこの現場では、屋根の裏に銀色の遮熱シートを入れて断熱効果を高めています。
(2016年8月)

 

4・特に遮熱塗料の効果が必要なお家のパターンは?

 

遮熱塗料や断熱塗料は、ついつい誇大広告になりがちです。

ですから、あまり効果を大きく言いたくは無いのですが、グレー色で塗り始めてからお客様からの感想が間違いなく変わり始めました。

 

特に、2階がリビングで吹き抜けのあるお家では、「涼しくなった!!」との感想を頂きます。
確かに、そもそも遮熱塗料を塗ると涼しくなる効果が期待できるこのタイプのお家では、効果がより期待できると言えます。吹き抜けのある部屋は暑い2階がリビングで吹き抜けがあると解放感があって素敵です。
ただ・・・皆さん「暑い!」「エアコンが効かない!」と困っています。

屋根はグレーが当たり前の時代になる

今後地球温暖化が止まらなそうな事を考えると、いずれ日本の屋根はグレーの遮熱塗装ばかりになる時代が来ると思います。

 

5・遮熱塗料のグレーの具体例

 

グレーの色は、エスケー化研のクールタイト・クールタイトSiの色見本の中から【CLR-106:グレー】という色を選んでみました。

遮熱効果を高めるグレーの屋根

実際に塗ってみると以下の事例のようにに見えます。

 

遮熱塗料をグレーで塗った施工事例①

遮熱塗料のグレーで塗った家

H様邸 (2016年6月 7日 完工)


 

遮熱塗装下塗りクールタイトシーラー高圧洗浄後、下塗りの白いシーラーを塗ります

遮熱塗料クールタイト:グレー中塗り下塗りが乾いたら遮熱塗料の中塗りを塗ります

タスペーサー工事 遮熱塗料グレー(クールタイトCLR-106)中塗りが乾いたらタスペーサーを入れて縁切りを行います

遮熱塗料エスケー化研クールタイトCLR-106タスペーサーを入れ終わってから上塗りをして塗装は完了です

遮熱塗料グレーの屋根屋根をグレーで塗ると、このように見えます

屋根の折り返し部分はグレー色が見えるようになる屋根の淵だけは下からも見えますが、ここも屋根と同じグレーになります

 

遮熱塗料をグレーで塗った施工事例②

遮熱塗料クールタイトグレーで塗った家
世田谷区 M様邸 (2016年3月26日 完工)


 

高圧洗浄後下塗りのクールタイトシーラーどのお家でも共通なのですが、高圧洗浄後下塗りのシーラーを塗ります【エスケー化研:クールタイトシーラー】

遮熱塗料エスケー化研クールタイトCLR-10こちらも共通仕様の中塗りです【エスケー化研:クールタイトCLR-106グレー】

遮熱塗料エスケー化研クールタイトCLR-106上塗り仕上げの上塗りです【エスケー化研:クールタイトCLR-106グレー】

遮熱塗料エスケー化研クールタイトCLR-106で塗装した屋根塗り終わり、完成です。黒い屋根から考えたら、とても涼しげに見えます

南の屋根斜面が良く太陽光を反射しているのが分かります

遮熱塗料エスケー化研クールタイトCLR-106で塗装した屋根ただ、このように上から見ているとちゃんとグレー色に見えるのですが・・・

グレーで塗っても屋根は天気が良いと黒っぽく見える太陽が屋根に反射して見える下側から見上げると、グレーには全然見えません

遮熱塗料のグレーで塗った屋根こちらももちろんM様邸なのですが、太陽が当たると反射して黒に見えてしまいます

 

その他のグレーの屋根の施工事例

遮熱塗料グレーで塗った屋根の事例うろこ状の高級な屋根にグレーで塗りました

遮熱塗料グレーで塗った屋根陰影が付いて輪郭がハッキリ見えます

 

6・まとめ

 

  • 遮熱塗料の効果を最大に得るには、反射率の高い白で塗るのが良い
  • しかし、白は耐候性が悪く汚れも付きやすい
  • 現実的には後の汚れも考慮してグレーで塗るのが良い
  • グレーで実際に塗ってみても、意外と気にならなかったり違和感は無い
  • 2階にリビングがあるお家だと、かなり劇的に効果がある

【結論】

  • 今後の暑さ対策では、屋根の色は黒よりもグレーを標準色として考え、特に現状の黒と同じにする必要は無い
  • ただし、好みに応じて好きな色を選ぶ場合は最優先となる

 

7・新築の屋根の実例

このように新築の屋根はグレーばかりになっています。

今後は益々このような景観がごく普通になって来るでしょう。



 

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花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。
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