外壁のチョーキングをチェックする時のポイント
外壁塗装の時期の目安のにチョーキング現象があります。
外壁にチョーキング現象が起きている場合は、外壁塗装の時期の目安になります。
しかしチェックポイントを間違えてしまうと目安の意味が無くなってしまうので注意が必要です。
今回は、外壁塗装の時期をチョーキング現象で確認する時に大切なポイントを3つお伝えします。
- チョーキングの意味
- チョーキングしない外壁がある!
- チョーキングをチェックするべき場所
- 外壁塗装をそろそろ検討している方
- チョーキングで外壁塗装の時期を見定めようと思っている方
- 既に外壁がチョーキングしている方
チョーキング現象とは
経年劣化した外壁に触れると、白い粉のようなもの(塗料)が手につくことがあります。
これをチョーキング現象と言います。
一般的には「現象」の部分を略して、「チョーキングしている」という使い方をします。
チョーキングのチェック |
チョーキングは、外壁塗り替えのサインの1つ
外壁を触ると、触った部分の外壁の色が手に付くようになる事があります。
外壁の塗膜は一般的に10年前後で劣化し、チョーキングは劣化を見極めるポイントとして挙げられます。
言い方を変えると、チョーキングしている外壁は、塗り替えの時期が来ていると言えます。
チョーキングしない外壁がある?
チョーキングは外壁劣化の症状の中でも素人でも分かりやすい判断のポイントです。
しかし、どんな外壁でもチョーキング現象が起こるかと言うと、そうでは無いので注意が必要です。
リシン吹き付けの外壁と、ジョリパットの外壁で、新築時から1度も塗っていない場合は、何年経ってもチョーキングをしません。
ですから、その場合は別の条件で外壁塗装の劣化を見極める必要があります。
リシン吹き付け外壁 |
ジョリパット外壁 |
ジョリパット外壁 |
リシン吹き付けの外壁とジョリパットの外壁は、どちらも「ペンキで塗られている」のではなく、「石粒とペンキが混ざったもので模様と色を付けている」ので、手で外壁の表面を擦ると痛いだけです。
ですから、手で触ると痛いだけでチョーキングしない場合は、リシン吹き付けかジョリパットの外壁の可能性が高いです。
チョーキングだけが外壁塗装の時期の目安だと考えると、この場合は間違った判断になってしまうので、外壁仕上げの素材にも注意が必要です。
チョーキングが起きているかをチェックするべき場所は?
チョーキングが起きているかをチェックするべき場所は、南面や西面の太陽の紫外線が良く当たる部分の外壁です。
理由は、太陽の紫外線が一番外壁の劣化に影響があるからです。
1階や北面は太陽があまり当たりません。確認しやすいからと言って、特に北側の1階でチョーキングのチェックをしても意味がありません。
ですから、出来れば2階か3階(最上階)の南面か西面でチョーキングのチェックを行う必要があります。
チョーキングのチェックを行うのに最適な場所は?
コーキングのチェックをするのに良い場所① | コーキングのチェックをするのに良い場所② |
チョーキングのチェックを行うのに一番良い場所は、太陽の良く当たるバルコニーの手すりの外側の壁です。
バルコニーの外には屋根が無いため、一番劣化が激しいからです。
もしも近隣の家などでバルコニーの外壁に太陽があまり当たらない場合には、西日の良く当たる2階の部屋の外壁でもチェックが出来ます。
西日が良く当たればその外壁も劣化が激しい場所です。
※上記2カ所でチェックをする際には、絶対に落ちないように気をつけてチェックしてください。
チョーキングを見つけたら後はどうしたら良いの?
外壁がチョーキングしているのを確認したら、外壁を塗り換える必要があります。
今塗ってある塗装がいつ塗ったものなのかを確認しましょう。
1度も塗り替えていない場合は、新築から何年経っているのかの確認です。
8年以上経っていて外壁がチョーキングしているようだったら専門家に確認してもらう必要があります。
チョーキングをチェックしてもらう「専門家」を見極めるポイント
チョーキングをチェックしてもらう専門家はどうしても「業者」になってしまいます
ただし、チョーキングは悪徳業者でも簡単にチェック出来てしまうため、「専門家」としてそんな業者に確認を依頼してしまうと、かえって脅される元になってしまいます。
そこで、チェックしてもらう「専門家」には信頼度の高い業者に来てもらわなければなりません。
信頼度の高い業者を見極めるポイントは・・・逆説的な言い方になってしまいますが、そのチョーキングを大袈裟に言わない業者の方が信用出来る、という事です。
塗装に詳しい人間は、チョーキング程度で「大騒ぎ」はしません。
大騒ぎというのは、「これは大変だ!すぐ塗らないと雨漏りしますよ!!」とか「奥さんのお家が心配です!」といった、契約を取りたいだけの営業マンがよく言う「トーク集」です。
チョーキングは、外壁の劣化のサインではありますが、外壁がチョーキングしている場合は、その他の劣化や不具合まで進行している場合が多いのです。
「チョーキングしているので心配」と言うお客様に対して、その不安を増幅させようとするのは営業の専門家のする事です。
「外壁塗装の専門家」であればチョーキングで大騒ぎせずに、もっと劣化している場所が無いか?の方が心配になるはずです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
チョーキングは簡単な外壁塗装のサインではありますが、以下のポイントに注意しないと意味が無くなってしまいます。
- チョーキングをチェックする前に、外壁の素材を確認すること
- チョーキングをチェックする時には、適切な場所があること
- チョーキングをチェックした後は、本当の専門家に再チェックしてもらうこと
上記の点に注意して、外壁のチョーキングをチェックしてみてください。
チョーキングの参考画像集
外壁塗装の見積りで、分かりやすいチョーキングの事例を載せておきます。
ご自宅のチョーキングの様子と比較するのに参考にしてみてください。
外壁のチョーキングの様子 触ると手につくだけでなく、触った跡が壁に残るほどの退色を起こしてしまうこともあります。 |
外壁のチョーキングの様子 |
破風板のチョーキングの様子 |
鉄部のチョーキングの様子 |