どんな塗料がいいのか詳しく知りたい方

外壁塗装用の塗料は種類がとても多く、選ぶ基準が難しいものです。

普段使い慣れていない専門的な単語で説明が書かれているため、一般の方には分かりづらい面もあるでしょう。

さらに外壁塗装業者によっておすすめしたい塗料やメーカーが違います。
考え方も業者によってそれぞれで10社あれば10通りの回答が出てきます。

外壁塗装を考えている皆様には「本当にいい塗料は何だろう?」と迷宮に入ってしまうのはよくある事です。

外壁塗装の見積り解説

どんな塗料が良いのか?に答えはありません。
最終的には「お好み・ご要望」の目的に合っている塗料を選ぶことが出来れば良いわけです。

ですから、花まるリフォームにお問合せいただくお客様からも必ず「どの塗料がおすすめですか?」と質問されます。

その質問を受けて、お見積りを提出するときには、必ず塗料の詳しい解説をしてから実際に塗装で使う塗料を決めていきます。

塗料を解説するときの3つのポイント

外壁塗装の疑問

花まるリフォームの見積もりは約2時間のお時間を頂戴しています。

その時間のうち30分は外壁塗装に使用する塗料の解説に時間をかけ、じっくりとお話しを進めていきます。

塗料の解説では、下記の3つのポイントをお話しします。

ポイント1 外壁下地に適している塗料・適していない塗料の解説

各種外壁の下地

各種外壁の下地

外壁の下地には色々な種類がある

外壁塗の塗料選びが分かり辛く・間違ってしまう最大の理由は、今の外壁下地が何なのか判別がつかないからです。

チラシやネットの情報を見ていると、塗料のグレードだけの情報しか出ていません。

しかし、そもそも外壁の下地は主に3種類あり、それぞれ塗るべき塗料が違います

そして多くの業者が外壁下地の判別をせずに塗料を勧めています。

下地に適した塗料を選べているか?

選べるが数種類があっても、それは単に自社で扱っている塗料の中から「オススメの塗料」を選べるだけです。

塗料には「今の下地に最適な塗料」と「今の下地に塗ることが出来る塗料」があるのです。

花まるリフォームでは、まず今の外壁が何で出来ているのか?
その下地から判断をして、その下地に適した塗料を選びます。

また、同時に適していない塗料のお話しも差し上げて、理解を深めていただきます。

ポイント2 塗料の特徴のなかからご希望があれば相談しながら検討

エスケー化研の各種塗料缶

各種塗料缶

外壁の下地が何か分かったら、塗料の選択肢の幅が決まります。

その塗料の中からお客様のご要望をお聞きいたします。

  • においの少ない水性塗料
  • においがあっても丈夫な油性塗料
  • 汚れ防止効果のある塗料
  • 防水性の特に強い塗料
  • ヒビ割れに強い弾性塗料
  • 太陽光を反射する遮熱効果
  • 断熱効果のある断熱塗料
  • 色柄のあるサイディング外壁に適したクリヤー塗料

…など、各種の特徴がある塗料が沢山あるのです。
(この特徴を塗料の付加機能と言います)

しかし中には誇大広告と思われる特徴を打ち出している塗料があることも事実。
花まるリフォームでは長年の経験上で「おすすめできない塗料」もあります。

ネットやチラシの誇大広告を見て、そんな塗料を塗りたいと言われる事もありますが「その塗料はやめましょう」とはっきり断言いたします。

ポイント3 次回の塗り替え年数のご希望を伺い、耐久・耐候年数を検討

外壁塗装ローラー上塗り

下地が分かり、塗料の特徴も定まったら、最後に塗料の耐久・耐候年数を考えます。

これは、次回の塗装の予定に合わせて考え、最終的におすすめできる塗料を選びます。

最近では「超耐候塗料」という塗料もあるほど、どのメーカーも長持ちさせる塗料を開発していますが、一概にいいとはいえません。

花まるリフォームが考える、寿命が長すぎる塗料のデメリットもお伝えします。

知らないと怖い!長持ち塗料の落とし穴

ダメのサインをする男性

外壁塗装工事では、どの塗料を塗れば成功するのか?がわかりにくく、正解も失敗もない世界です。
業者によっておすすめの塗料が異なるところが混乱するポイントです。

花まるリフォームにお問い合わせくださるお客様のなかにも「他社で見積もりをとってみたものの、これでいいのか判断できない」といったお話しをしてくださる方も多いです。

そうなってしまう理由は簡単で、二つ考えられます。

注意1 長持ち塗料には落とし穴がある

家の点検

外壁塗装業者の多くは、「高級で長持ちする塗料=良い塗料」と考えています。
塗料メーカーも同様です。

15年以上の耐候性を謳い解説を行って、お客様を説得してくるでしょう。

  • メンテナンス期間が長く出来ること
  • 費用が安く済むこと

そんなメリットを強調し、少しでも新しく高級な塗料を勧めてきます。

長持ち塗料に出来ないこと…とは?

分からない

業者や塗料メーカーの言うように「コストパフォーマンスが高い」という塗料はとても魅力的な誘惑です。

しかし、それだけで選んでよいのかは、少し考えてみればわかることです。
実際はそのようにはいかないからです。

塗料が長持ちする事はもちろん大切な選択肢の一つ。
しかし、塗料が長持ちする事=外壁全て長持ちとはいきません。

家の外壁を構成するのは、決して広い部分だけでは無いからです。

  • 狭い部分
  • 奥まったところ
  • 雨水が溜まってしまうところ
  • 雨風がきつく当たってしまう部分
  • 北側の湿りがちな面

このように、建物を構成するのは「広い外壁」だけではありません。

寿命の長い塗料で「広い面の外壁」は丈夫で長持ちすることが出来ます。
しかし、劣化しやすい部分の劣化は防ぐことは出来ません。

「家の長持ち」という目的には「壁の広い面だけ」の長持ちでは足りないのです。

注意2 高級な塗料は利幅が多くとれる

グレードアップ

価格が高い塗料を選んでもらうことで、外壁塗装業者は塗料の費用からより多くの利幅を得ることができます。

塗料メーカーも業者に選んでもらわなければ売り上げが立ちません。

賢い消費者はそれに便乗せずに、外壁塗装の本当の目的「家を長持ちさせること」を考えていきましょう。

本当に家を長持ちさせるたった一つの方法とは

外壁の確認をする花まるリフォーム高橋良一

大切な家を長持ちさせるたった一つの方法は、定期的なメンテナンスです。

その定期メンテナンスができるのは、外壁塗装業者だけです。

ですから花まるリフォームでは、ただ外壁の塗料を塗り替えるだけではなく、

・傷んでいるところはあるか

・これから傷みそうなろことはあるか

を確認しながら工事をすすめます。

塗料の耐久年数と定期的なメンテナンスの時期

メンテナンスコストパフォーマンス

花まるリフォームでは、この定期メンテナンスを最も大切な使命と考えているため、塗料の耐久年数は14年以内のものに限ってご紹介しています。

ただし、世の中には15年以上、中には20年も長持ちすることを大きくうたった「長寿用塗料」があふれているのが現実です。
(果たして本当にそれだけの期間長持ちするのかどうかも怪しいところですが…)

「家全体の長持ち」には「広い面以外の劣化しやすい部分の不具合を早期発見すること」がとても大事で、それこそが私たちの大切な使命だと思うのです。

剥がれた外壁

長持ち塗料を塗ったばかりに、15年間も地上からは見えにくい部分の確認をしないと決めてしまうのはとても危険なのです。

大丈夫だと思っていたのに知らない間に家の劣化が進んでいた…というケースは思いのほか多いものです。

一般的に、住宅の塗り替えでは15年以上も手をかけず、外壁塗装だけで安心して放置するのは家のためにはなりません。

なぜなら、「家を守るパーツ」は、単純に外壁だけではないからです。

定期的なメンテナンスが必要な理由

検診

「家全体の長持ち」には「広い面以外の劣化しやすい部分の不具合を早期発見すること」がとても大事で、それこそが私たちの大切な使命です。

ですから、長持ち塗料を塗ったばかりに、15年以上もの長期間何もチェックをしないと決めてしまうのはとても危険になります。

大丈夫だと思っていたのに知らない間に家の劣化が進んでいた…というケースは経験上意外と多いからです。

家の劣化の具体例 サイディング外壁の目地の亀裂

コーキングの亀裂

目地が切れてしまえば、雨漏りの原因になる

例えばサイディング外壁では、目地や窓まわりの隙間を埋める「シーリング」が定期的に切れます。

外壁表面の塗料がいくら長持ちしても、この目地が切れてしまうのを止める事は出来ません。

その他の家の劣化場所

家の劣化場所

家の劣化場所は意外と多岐にわたる

さらに、家の劣化は他にもあります。

  • モルタル外壁のヒビ
  • 鉄部のサビ
  • 屋根材の割れやヒビ
  • 雨どいの傾斜不良や割れ

これらの部位は、定期的に見ておかないと家を傷める原因です。
結果的に家の寿命を短くすることになってしまうのです。

「超寿用塗料」は誇大広告

注意!

このようなことから、塗料メーカーが誇大広告のように訴求している「超寿用塗料」には落とし穴があります。

外壁塗装を行うときは、塗料の側面だけでなく、家全体のメンテナンスと考えるほうが後々経済的ということがご理解いただけたのではないでしょうか。

例えば、車検が2年に1度あるように、健康診断が1年に1度あるように、家のメンテナンスだってできるだけこまめに行って、大きなトラブルになる前に防ぐほうがいいに決まっています。

花まるリフォームが塗料について他社より詳しく解説できる理由

セミナー講師をしている花まるリフォーム高橋良一

同業者向けに講師をしている花まるリフォーム代表

塗料の目利きは、プロでも難しいものです。

目で見てわかるものではないですし、塗った後に「何年間美観を保つことができるのか?」は、あくまでも予測でしかありません。

職人時代の花まるリフォーム高橋良一

職人時代の代表高橋

ですから、ここで頼りになるのは、これまで積み重ねてきた「現場経験」

・どれだけたくさんの塗料を塗ったことがあるのか。

・住宅に使われている外壁材を知っているのか。

・塗料と外壁の相性を理解しているのか。

など、実体験がなければ自分の言葉で語ることはできません。

その点、花まるリフォームは、昭和30年代から世田谷区の塗装に携わってきました。

外壁材や塗料の【知識】と、延べ工事件数2,000件以上の【経験】があることをお約束いたします。

【知識】戸建て住宅の外壁塗装を専門に昭和30年代からの経験があります。

○ 建材の歴史から知っている

○ 塗料の歴史・変遷(特徴)を知っている

○ 塗料メーカーの謳い文句が必ずしも正しくないことを知っている

【経験】実際に20年以上の外壁塗装職人経験があります。

○ 足場の組み立て方から知っている

○ 外壁の素材に適した塗料選びから研究している

最後に

「どの塗料がお勧めですか?」と聞かれたら、花まるリフォームでは「あなたの家にあった塗料がお勧めです」と答えています。その理由をこのページでお話しいたしました。

 

・外壁塗装で長寿命塗料を使うことが経済的という考えは間違っています。

・外壁塗装は塗装をするのが仕事ではありません。家全体のメンテナンスをすることが使命です。

・花まるリフォームでは、定期メンテナンスのために15年以上の長寿命塗料はご紹介しません。

 

ただ「長持ちするから経済的」という理由で、長寿命塗料を選ぼうとしていたらちょっと待ってくださいね。

花まるリフォームが、あなたの家にあった塗料と、本当に必要なメンテナンスについて解説させていただきます。

どうぞお気軽にお問合せください。