危険!不要なアナログアンテナは外壁塗装の足場を利用して撤去や交換を!!

危険!不要なアナログアンテナは外壁塗装の足場を利用して撤去や交換を

外壁塗装の時には「塗装以外」で出来る工事をしておかなければなりません。
足場が必要な工事がそれに当たります。

2017年現在、外壁塗装でやっておきたい「ついでの工事」で一番多いのが、アンテナの撤去や交換工事です。

今回は花まるリフォームで、なぜ外壁塗装の際にアンテナを気にするのか?についてお伝えします。

 

  • 古いアンテナを放置していると危険な理由
  • どんなアンテナが危険なのか?
  • アンテナの撤去や交換の手順や価格
  • 外壁塗装を行い足場を組む方で屋根に古いアンテナがある方
  • 家のアンテナが既にブラブラ・グラグラしている方

 

外壁塗装の時にアンテナをチェックする理由

今、テレビはどうやって見ていますか?

2011年に地上アナログ放送が放送終了すると、今までのアンテナでは地デジが見れなくなりましたね。
どの家庭でも大きいブラウン管テレビから薄型液晶テレビへ買い替え、屋根に地デジアンテナを取り付ける工事が行われていました。
(アンテナを付けずにケーブルTVやインターネット回線でテレビを観るようにされたお家もあります)

その時は地デジが見れるようになって「めでたしめでたし」だったのですが、その後問題になり始めている事があります。

それは、使わなくなったアナログアンテナがアンテナに付いたままになっている事…
そしてアンテナの柱も、実は古いまま使われ続けて劣化してきている事になるので、屋根に悪影響を及ぼしている可能性があります。

使っているアンテナ・使っていないアンテナ

家庭用アンテナの種類

現在屋根に乗っているアンテナには【使えている物】と【使えていない物】があり、主に屋根の上に取り付けてあります。

現在使っているアンテナ

主にテレビ用の地デジアンテナ(UHFアンテナ)衛星放送受信用のアンテナ(BS/CS用アンテナ)を今は使用しています。

新品の地デジアンテナとBSアンテナ

アンテナ工事地デジアンテナ(UFHアンテナ) アンテナ工事BSアンテナ

 

今は使えないアンテナ

地デジ化に伴い不要になった古いVHFアンテナ(大きいアンテナ)は今後に度と使われる事が無く、劣化により風で倒れたり落下する恐れがあります。

今は使えていないアナログアンテナ

 

そのアンテナ、とても危ないです!

誰もが古いアンテナが屋根の上に残されている事を「危険」だとは思わずにいると思います。
しかし、この二度と使わない大きなアンテナは朽ちて屋根から落ちるのを待つばかりです。

アンテナの棒が屋根から落ちたら…危ないですよね。
車の上に落ちたら穴が開いて刺さるかもしれません。ましてや人の頭や身体に刺さったら…

もちろん倒れてしまっているアンテナも屋根を塗装しているとあちこちで見かけます。
3mもあるアンテナが倒れて来たら、当然屋根を傷付けてしまうかもしれませんし、屋根だけで無くとにかく危険です。

たかがアンテナとは言うものの、きちんとしたメンテナンスが出来ていなければとても危ないものなのです。

 

なぜ古いアンテナを撤去せずに残してしまったのか?

なぜそんな不要なアンテナを取らずに新しい地デジアンテナを付けてしまったのでしょう?
地デジアンテナを取り付ける業者が、今まで使っていた古いアンテナを撤去しておけば良い気がします。

それには下記の3つの理由があります。

  • 古いアンテナを降ろしたり新しいアンテナを建て直すには、足場が無いと危ない
  • 撤去費用は取り付け費用に比べて請求し辛い(工事をしても儲からない)
  • 地デジアンテナは、屋根に立って背の届く高さに取り付ければ良かったので、既存の柱が取り敢えず仕える

ただし、その時はそのままにしても良かったアンテナも何年か経てば劣化し、交換の時期が来ます。

 

足場が掛かる外壁塗装は、アンテナ工事のチャンス!

アンテナの撤去や交換は一般的なスレート屋根だと足場が無いと安全確実に作業が行えません
(屋根の形状や傾斜によってはいつでも出来る場合もありますし、命知らずのアンテナ屋さんは例外とします…)

そうなると、足場が必ず必要な外壁塗装工事の時は、アンテナ撤去や交換の数少ないチャンスなのです。

確かに外壁塗装の業者としては多少お節介なのかもしれません。
ただ、塗り替えたばかりの屋根に古いアンテナが放置されていると「気が利かない業者だなぁ…」と個人的には思ってしまいます。

 

アンテナをそのままにしたら、どうなるの?

ここで今一度、アンテナをそのままにしていたらどうなるか?について整理しておきましょう。

 

アンテナが倒れる

アンテナをそのままにしたら、最終的には倒れてしまいます。

見積りで屋根に登っていると、ご近所のアンテナが倒れているのを目にする事が意外に沢山有ります。倒れたアンテナ

倒れたアンテナ

 

アンテナ支柱を支えるワイヤーがこんなに錆びていれば、そのうち切れてしまうでしょう錆びて切れそうなワイヤー

 

アンテナの棒が折れる

アンテナが倒れたらすぐに分かりそうですが、アンテナの棒が折れて落ちても多分気付かないでしょう。
ただ、気付かなくてもその棒はどこかに落ちている訳です。

アンテナが折れる理由 ①鳥がとまる

アンテナを注意してみていると、よく鳥がとまっています。
写真のような小さな鳥なら良いのですが、カラスだともっと大きく重いし飛ぶ時の反動もかなり掛ります。
アンテナに鳥が止まって曲がる

アンテナが折れる理由 ②台風や強風

こちらの方が想像しやすいと思いますが、屋根の上ですから台風や強風で棒の根本が緩んでしまいます。

アンテナの棒は、なぜ簡単に折れる?

実は、柱とアンテナのフレームは鉄ですが、受信棒はアルミ製です。
写真のように人の手でもポキポキ簡単に折れてしまいます。
アンテナの棒は簡単に手で折れる

 

支柱が錆びる

アナログアンテナが残っている場合、既に10年以上経過している事がほとんどです。
アンテナの支柱は鉄なので、ほぼ真っ赤に錆びています。真っ赤に錆びたアンテナ支柱

柱が真っ赤に錆びるというのは、経年劣化ですのである意味交換のサインという事でしょう。

こちらも真っ赤なアンテナ支柱

 

支柱の錆び汁が屋根を汚す

錆びた支柱から落ちた錆汁が、今度は屋根本体にも以下の順に悪影響を及ぼして行きます。

  1. 支柱の錆が雨と共に流れ落ちてしまう支柱の錆が雨と共に流れ落ち屋根の棟トタンを錆びさせる
  2. 屋根の棟トタンを錆びさせてしまう
  3. 錆汁が屋根の下に流れて行きながら、屋根本体を汚し劣化させてしまうアンテナの錆が影響する事

このような実害があり外壁塗装の足場を利用すれば工事を簡単に出来る事から、花まるリフォームでは外壁塗装の際にはアンテナ工事も必要があればご提案しています。

 

アンテナ工事の内容

そんなわけで、アンテナのチェックを行うのですが、何がどうなっているのかをチェックしています。
チェック内容により工事の必要があれば、以下のような内容になります。

 

アンテナ全部の撤去・廃棄処分

アンテナはもう使っていなくて、ケーブルTVやインターネット回線でテレビを観ている方もいらっしゃいます。

この場合は、屋根にあるのは全て捨ててしまう「ゴミ」となりますので、その時はアンテナを降ろして全てを処分します。

アンテナの撤去・処分だけの工事は花まるリフォームでは行っていませんが、外壁塗装の足場がある時のみ、このアンテナ全部の撤去工事は塗装職人の方で行う事が出来ます。

また、ゴミの処分は粗大ごみに出せるような大きさにするので、お客様の方で出してもらっています。
(その方がかなりリーズナブルなため:2017年現在)

処分する事になるのは以下の2例です

  • アンテナの柱にアナログアンテナだけが付いている場合
  • ケーブルTVか、インターネット回線を使ったテレビに切り替えてしまい、今は使っていない場合
アナログアンテナだけの場合は撤去・処分 アンテナはあっても使っていない場合は撤去した方が良い※アンテナの向きが同じ方向に向いている場合は、両方東京タワーに向いています。

 

地デジアンテナ・BSアンテナが再利用出来る場合

古いアンテナに地デジアンテナ・BSアンテナを後で付け足した場合は、地デジアンテナだけは再利用が可能な時があります。

例えば下記写真のように、各アンテナの向きが違っている場合は、スカイツリーから放送を開始した2013年以降に地デジアンテナを取り付けている証拠です。
アンテナも比較的新しい可能性が高いです。地デジ・BSアンテナが再利用出来る場合

  • 処分したいのはアンテナの一番上に付いているアナログアンテナです。
  • 次にアンテナの柱も錆びているので交換して、ワイヤーも新しくします(ステンレス)
  • 地デジアンテナが取付けてから年月があまり経っていない場合は、取り外して再取り付け出来る場合もあります。

※注意…再取り付け出来る場合は、アンテナの取付け金具が錆びていなくて脱着が可能な場合だけになります。

 

地デジアンテナアンテナを補修(交換)しなければいけない時・状態

残念ながら新しく付けたとは言え、地デジアンテナの再取り付けが出来ない場合があるので、解説しておきます。

2003年から地上デジタル放送が始まった当初は、東京タワーから電波を送っていました。
その頃に地デジアンテナを取り付けている場合は、2017年現在でも既に14年経っています。

下記のようにアンテナの取付け金物は「蝶ネジ」で固定されている事が多く、一見簡単に外れそうに見えます。地デジアンテナの取付けネジ
ところが実は、この蝶ネジの外側が錆びてしまいうやすくて、ネジが回ってくれません。
CRC-556などを使っても取れない場合に無理をして回すと、ネジ本体がもげてしまうのです…。

こんな場合は、残念ですが地デジアンテナも交換せざるを得ません。(BSアンテナも同様です)

 

出来ればアンテナブースターも交換した方が良い

一般的にアンテナにはブースターという信号の増幅器が既についている事が多いものです。

ブースターはアンテナケーブルからテレビまでの間の屋外(アンテナ・壁付けのBOXなど)か、室内のどこか(天井裏・お風呂の天井裏・テレビの後ろなど)にあります。
※お客様がどこにあるのか知らないという事も多いですが…

ブースターがアンテナに付いている場合や屋外ボックスに入っている場合には、故障して交換しようと思ってもなかなか出来ません。
現在故障していないとは言え、設置場所が上記のような場合には念のためブースターも交換しておけば安心です。

 

アンテナの柱に取り付けてあるタイプのブースター

屋外ボックスの中にあるブースター屋外ボックスの中にブースターが入っている場合もあります
屋外ボックスの中にあるブースター蓋を開けるとブースターが入っています。

アンテナ工事ブースター・分配器の配線を調査中。

アンテナ工事アンテナのブースターの電圧を調査中。

 

外壁塗装の足場を利用してアンテナ工事を行う場合の費用の目安

外壁塗装の足場を利用してアンテナ工事を行う場合の費用を目安としてお伝えします。

アンテナ撤去だけの場合の費用の目安:税別5,000円~

アナログアンテナの撤去のみ アナログアンテナの撤去のみの場合の費用の目安は、外壁塗装と同時なら

税別5,000円~になります。

廃材処分はお客様にてお願いしています。

地デジアンテナ再利用可能な場合のアンテナ交換の費用の目安:税別64,000円~

地デジアンテナが再利用出来た場合 地デジアンテナが再利用で来た場合の交換費用の目安は、外壁塗装と同時なら

税別64,000円~になります。

(ブースターも再利用)

廃材処分はこちらで致します。

 

地デジ・BS・ブースター全て交換の費用の目安:税別124,000円~

地デジ・BS・ブースター全て交換 地デジアンテナ・BSアンテナ・ブースター全て交換の場合の交換費用の目安は、外壁塗装と同時なら

税別124,000円~になります。

廃材処分はこちらで致します。

 

アンテナでテレビを見ないようにする事も検討する

上記のような心配や交換の手間を掛けるのはもう面倒だな…という場合も有るでしょう。
そんな時は、いっそのことアンテナを撤去したままにして、屋根に何も載せない事で解決が出来ます。

ケーブルTVやインターネット回線でテレビを観るようにすれば良いのです。

契約すると月々の費用が掛かりますが、屋根もスッキリ!心配が無くなります。
また海外ドラマやスポーツなどの有料視聴番組なども、今までよりも多く見る事が出来るようになれます。

ただし月額利用料とのバランスをよく検討する事もお忘れ無く。

 

まとめ

 いかがでしたでしょうか?

今回は、外壁塗装の時にしておきたい工事の中の【アンテナ交換】についてお伝えしました。

・屋根に不要なアンテナが残っている場合がある
・アンテナは倒れたり、折れたりするととても危険
・アンテナの交換には足場が無いと出来ない事が多い
・アンテナを残したままにしておくと、屋根に悪影響が出る
・アンテナだけでなくブースターの交換も考える
・いっそ、アンテナを無くす方法も検討する

 

いずれにしても外壁塗装の際には「ペンキを塗る事」だけでなく「足場がある時にしておいた方が良い事」も検討しておかないと、今しか出来ない事が出来なくなってしまいます。

 

アンテナ撤去のご依頼について

この記事をご覧下さった方から「アンテナ撤去だけのお問い合わせ」を頂く事が多くなっています。
アンテナの撤去だけでも工事は承りますが、それだけでも足場が必要になります。
足場が無い場合のアンテナの撤去だけは承る事が出来ませんので、あらかじめご了承ください。

もちろん、外壁塗装の際にはアンテナ工事が可能ですのでご相談大歓迎です。

よろしくお願い致します。

\フォローお願いします/

投稿者プロフィール

高橋 良一
花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。