断熱・遮熱塗装で涼しくなる家の5つの条件

屋根塗装

暑い夏を少しでも涼しく過ごす工夫に断熱塗装・遮熱塗装があります。

屋根や外壁を塗装する時に近年流行っている塗装の方法で、どうせ塗るなら少しでも涼しくなる塗料で塗りたいものです。

ただ、涼しくなる筈の断熱塗料遮熱塗料を塗っても、涼しくなりやすい家と涼しくなりにくい家があるのは意外と知られていません。

そこで今回は、屋根に塗装をして涼しくなる遮熱・断熱塗装で実際に効果を感じやすい家の5つの条件について解説していきたいと思います。

遮熱塗料全般については詳しく「遮熱塗料のウソ・ホント!?」という記事が有りますので、興味があったらそちらもご覧下さい。

1. 断熱塗装・遮熱塗装で塗ると【効果が出やすい場所】は?

屋根施工後
断熱塗装・遮熱塗装で塗ると「効果を得られやすい場所」は、やはり「屋根」になります。

外壁にも断熱塗装・遮熱塗装で塗る商品(塗料)はありますが、屋根に塗るのと外壁に塗るのでは効果が全く違います。

屋根には必ず太陽光が当たるので効果は倍以上になるのです。
(外壁には太陽が当たらない面が半分以上になってしまいます)

ですから、費用対効果を考慮すると断熱・遮熱塗装は、屋根だけでも十分だと言えます。
逆に外壁だけ断熱・遮熱塗装を行い、屋根は塗らないというのは効果的ではありません。

※ご予算があり「とにかく断熱・遮熱に関して出来る事は全て行いたい」という場合には、屋根も外壁も全て断熱塗料で塗るのも良いとは思います。

 

2. 断熱塗装・遮熱塗装で塗ると【効果的が出やすい素材】は?

屋根施工後

断熱塗装・遮熱塗装が「効果を発揮しやすい素材」はズバリ「金属素材です。

戸建て住宅で使われている金属素材で言うとガルバリウム合板(ガルバニウム合板)やトタンです。

 

金属は熱が伝わりやすく太陽光が当たると表面がすぐに高温になり、屋根も外壁も熱さが直接室内に入ってしまいます。

特に設計士・建築士さんが建てた注文住宅では、金属の屋根が使われている事が多いようです。

※屋根の場合は、コロニアルなどの薄型スレート屋根に塗っても効果は期待できます。
ただし断熱塗料をこのタイプの屋根に塗る際には、必ず【タスペーサー】という隙間を開ける材料を使わなければいけません。

 

3. 断熱塗装・遮熱塗装で塗ると【効果的が出やすい屋根の形状】は?

室内温度

2階の部屋から天井が吹き抜けているお部屋は、屋根の素材に関係なくとても暑い部屋になってしまいます。

天井があれば屋根裏空間に空気の層が出来るので熱気が屋内に届きにくくなります

 

また、屋根裏に換気口があれば溜まった熱気を輩出することも出来ます。

吹き抜け天井の場合は、開放感はありますが、夏熱く・冬寒いのも特徴と言えます。

さらに採光のために天窓があることも多く「あんな天窓、要らないから塞ぎたい!」と嘆いている方もいらっしゃいました。

 

4. 断熱塗装・遮熱塗装で塗ると【効果的が出やすい部屋の間取り】は?

間取り

  • 2階にリビングがある場合、日中暑くてリビングに居られなくなります。
  • 2階に寝室がある場合は夜も寝苦しい場合があります。
    スレート系の屋根やセメント系の屋根の場合は、屋根材に蓄熱された熱が夜になっても室内を温めてしまう事も考えられます。

 

5. 断熱塗装・遮熱塗装で塗ると【効果的が出やすい家の形式】は?

世田谷区K様邸施工後

  • 3階建ての場合は・・・最上階(3階)が灼熱です。上記全ての条件を満たすお部屋も少なくありません。(太陽に近い金属屋根が多い屋根裏の空間が取れない事が多いので…)
  • 二世帯住宅の2階は・・・この場合はとにかくどの部屋も暑くどこにも逃げ場がありません。もちろんリビングが吹き抜け、天窓やロフト・屋根裏収納があるなど、熱くなる環境が満載の場合も多いものです。そして、1階にお住いの世帯にはサッパリそれが伝わらないのも辛いところだったりします。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

外壁塗装の営業マンは、どんな家でも遮熱塗装・断熱塗装を塗れば涼しくなるようにセールスしてきますが、実際には効果が出やすい家と、効果が出にくい家があります。

断熱・遮熱塗装で効果が出やすい家のパターンをまとめると以下のようになります。

  • 塗る場所は屋根
  • 屋根の素材は金属
  • 部屋に吹き抜け・天窓がある
  • 2階にリビング・寝室がある
  • 3階建ての3階・二世帯住宅の最上階

このような場合は基本的に「暑くなりやすい家・部屋」になるので、断熱・遮熱塗装に効果が出やすいのです。

断熱・遮熱塗装をお考えの際には、上記に当てはまっているかを参考にしてみて下さい。


 

\フォローお願いします/

投稿者プロフィール

高橋 良一
花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。