木部破風板の劣化の基準と3種類の補修方法

 
木の破風板の劣化はどう直す?グレード別3種類の解説

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花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。

家の外壁塗装を行う時には「外壁」だけでは無く、その他の部分も塗装を行います。
そしたてそんな「家のその他の部分」で一番劣化しやすいのが「破風板」と呼ばれる部分です。

破風板というのは聞いたことが無く、どこの場所だか分からない方も多いと思いますが、劣化しやすいので注意が必要ですし、破風板の塗装や劣化の補修工事で悩まれている方もいらっしゃいます。

特に破風板が「木材」で出来ている場合には傷みやすいので、今回は木部破風板の劣化の具合と3種類の補修方法について丁寧に解説いたします。

破風板の補修には足場が必要な場合がほとんどですから、外壁塗装と一緒に出来ればそのために足場を架けなくても済みます。
出来れば一緒にやっておきたいものですね。

 

  • 木部の破風板があるお家で、ハガレが気になっている方
  • 破風板の一部に穴が開いてしまい、どうやって補修すれば良いか知りたい方
  • 破風板の塗装のハガレを何とかしたいと思っている方

破風板とは?どこの事?なんて読むの?

破風板の場所

破風板とは「ハフイタ」と読みます。
破風板は「切妻屋根:キリズマヤネ」の縁に付いている板の部分の事を指します。

写真の屋根のように端が「への字」になっている屋根を「切妻屋根」と呼び、その「への字」を形作っている板の事を「破風板」と言います。

 

破風板の劣化が激しい場所は?

破風板の劣化の進行状況は主に塗装のハガレで確認が出来ます。
どのような場所で劣化が進むのが早いのでしょうか?

西側の2階

西日の良く当たる部分の破風板は、劣化が進んでいる事が多いです。
この破風板は、ほとんど塗装がハガレてしまっていて表面がガサガサでした。

西日の当たる2階の破風板

 

ドーマー部分の破風板

ドーマーとは「屋根裏部屋から突き出た窓」の部分です。
基本的にここは屋根なので、風当たり・雨掛かりが激しく、木素材では耐久性が厳しい場所です。

当然日当たりも良く塗装自体の劣化も激しい場所になります。

ドーマー部分の破風板

 

陽の良く当たる面(南面・西面)

同じくドーマーですが、東面は塗装が残っていますが南面の方が塗装がハガレています。
やはり陽射しの当たり具合で、劣化の進行速度が違うのが分かります。

南面の劣化が東面より激しい

 

下の端

破風板に雨が掛かるとしずくは斜め下に伝って行きます。
上の方は早く乾きますが、やはり下の方が乾きが遅いようで木の傷み方が激しいのです。

また、写真のように、端は三角のデザインパーツが足されている事も多く、継ぎ目から雨水が木の間に染み込んで中々乾かない状況を作りだします。
すると木の腐食が進んでしまいます。

破風板の下の端は傷みやすい

 

破風板の劣化の進行状況は?

木製の破風板の劣化を判断するには、どのように傷んでいくのか・現在の劣化の状況が分かると目安になります。

順を追って劣化の進行状況を見てみましょう。

1. 塗装がハガレる

塗装がハガレ始めるのは、おおむね5年目程度です。
本来ならこの段階で再塗装をするのが望ましいです。

木部の塗装は5年程度でヒビ割れて、部分的にハガレ始めます。

木部の塗装は5年程度でヒビ割れが始まる

 

塗装がハガレると木に雨水が吸収されるようになり、木の腐食が始まります。

塗装がハガレると木に雨水が吸収される

2. 木の腐食が始まる

屋根の軒先の破風板(ハフイタ)が材木で出来ている場合は、30年程度で部分的な腐食が数カ所出て来ます。

破風板下部の腐食

破風板の下部は雨が掛かった後の乾燥が遅れる影響で、上部よりも腐食が早く進みます。

破風板下部の腐食

釘穴からの腐食

釘を打っている部分からは雨水も入りやすく腐り始めが他の部分より早いです。

特にテレビのアンテナを支えるワイヤーを留めている釘穴からは、ワイヤーを伝った雨水が流れ込んで来るようになっているので腐りやすくなります。

破風板の劣化はアンテナを支えるワイヤーの釘が原因の場合が多い

3. 腐食部分を開けてみると…

破風板が腐っていた部分を取り除いた時の状態です。
この場合は下地まで痛んでいなかったので、現状通りの木の板で補修を行いました。

破風板の継ぎ目から水が入り柔らかくなっていた破風板の継ぎ目から水が入り柔らかくなっていた 腐っていた破風板を撤去
補修する部分を撤去補修する部分を撤去 板を付け直し、塗装を行います板を付け直し、塗装を行います

 

破風板の各種補修方法3種類の解説

上記のような補修方法もありますが、その他の2種類の補修方法も含めて解説します。

破風板の補修(材木を交換して塗装をする場合)

軽微な劣化の場合や、木の継ぎ目の状況によって区切りが良い場合には、その部分だけ補修をして塗装をする事で済む場合もあります。

基本的に現状と同じ材木での補修になるので、費用はリーズナブルです。

ただし、長期的には同じ個所が同じように劣化していくようになります。

破風板の劣化破風板の劣化

破風板劣化の部分交換破風板劣化の部分交換

上記の腐食箇所は破風板の端で区切りも良かったため、部分的な交換で済みました。

 

破風板の補修(セメント板で補修する場合)

木の破風板は塗装がハガレてしまうのが難点です。

これを解消するのには素材を「木」では無い物にする必要があります。

この場合はセメント系の薄い板を張る方法です。
セメント板は木のように伸縮はしないので塗装がハガレて来る心配が有りません。(きちんと塗装をすれば、ですが…)

ただしセメントの板は少々重いので、打ち付けるための下地の破風板があまりにも傷んで腐っている場合は、ビスが効かずこの方法は無理です。

また、セメント板には継ぎ目があるので、その部分から雨水が入らないようにしっかりとパテ埋めをしないと意味が無くなってしまいます。

 

破風板の劣化(アルミテープで補修)上記同様の破風板の劣化箇所ですが、この現場では材木の部分交換では無く木の破風板の上から5㎜厚のセメント板を張る事にしました。

セメント板を切って破風板の上に張りますサイズを計って、大工さんがセメント板を切り、ビスで留めます。

カットしたセメント版を破風板にビスで留めますカットしたセメント版を破風板にビスで留めます。

この面の破風板表面はセメント版になりましたこの面の破風板の表面は全部セメント版で覆いました。

この上に塗装をすれば、材木で部分補修をするよりもだいぶ長持ちになります。
またコゲ茶色で塗れば見た目も分かりません。

 

破風板の補修(板金で巻いて補修する場合)

長期的に一番安心なのが、破風板に板金を巻いてしまう事です。

板金板には工場でメッキと塗装が施されているので、取り付けた後は15年程度は塗装をする必要が無くなります。
素材は、今でしたら錆びにくいガルバリウム合板が主流でしょう。

板金巻きの場合、継ぎ目は板同士で折り重ねるので、隙間が無いのが丈夫さの秘訣になります。

また、セメント板と比較にならないくらい軽いとは言え、下地の材木に釘が効かない場合にはある程度の下地木工事が必要になるでしょう。

破風板の板金巻き工事ビフォー破風板の板金巻き工事ビフォー

破風板の板金巻き工事アフター破風板の板金巻き工事アフター

破風板板金巻き補修のビフォーアフター

木部破風板板金巻き前木部破風板板金巻き(ビフォー) 木部破風板板金巻き後木部破風板板金巻き(アフター)
木部破風板板金巻き前木部破風板板金巻き(ビフォー) 木部破風板板金巻き後木部破風板板金巻き(アフター)
木部破風板板金巻き前木部破風板板金巻き(ビフォー) 木部破風板板金巻き後木部破風板板金巻き(アフター)
木部破風板板金巻き前木部破風板板金巻き(ビフォー) 木部破風板板金巻き後木部破風板板金巻き(アフター)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

木で出来ている破風板の劣化の具合と3種類の補修方法について解説いたしました。

破風板の補修には足場が必要な場合がほとんどですから、外壁塗装と一緒に出来ればそのために足場を架けなくても済みます。
出来れば一緒にやっておきたいものですね。

そうなると、破風板が劣化しないようにするには、5年に1回ずつ破風板だけ塗装をするのがベストなのですが…
それを続けて行くのも少々大変です…。

そんな場合にはセメント板を張ってしまうか、ガルバリウム鋼板で覆ってしまう、と言うのも2つの案もあります。

塗装のハガレに悩まされている場合にはどちらも有効な対処方法ですので、外壁塗装をする際には一緒に見積りが出来るのかを聞いてみると良いでしょう。

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