外壁の色を濃く塗ると暑くなるの?ならないの?
外壁塗装をする時にに、現状よりも少し暗い色にしたいです。
色を濃くすることによって室内が暑く感じるような可能性は有りますか?
外壁の色を濃くすると、室内が暑くなってしまうのでは?と心配になるかもしれません。
ただ、外壁を濃い色・暗い色で塗った事によって暑くなってしまう事は考えなくても良いでしょう。
なぜなら、建物の外壁から入る暑さの7割は「窓ガラス部分から」と言う事になっているからです。
外壁の色と暑さが関係無いのはなぜか?
外壁の色と暑さが関係するのは、直射日光が当たる所ですね。
それを踏まえて、家に太陽が当たって外壁が濃い色だった時に暑くなる条件に付いて考えてみましょう。
外壁に太陽光の当たらない面には色の影響は無い
実は…という程ではありませんが、建物に太陽光が当たるのは何があっても半分で、もう半分は日陰になります。
大まかに言うと北面を中心に午前中は西面、午後は東面には太陽光は当たりません。
ですから、外壁のうち光の当たらない側の面では外壁の色が何色であろうと関係がありません。
建物に太陽が当たる南面には外壁が無い!?
次に、太陽光の良く当たる面を考えます。
日本の住宅では、南面には大きな窓と2階にバルコニーが付いている事が多いものです。
(勿論例外もありますが…)
つまり実質的に、住宅の南面の壁面の面積比で言うと、塗装をしてある外壁よりも窓のガラス面の方が多いのです。
これが、ガラスのの暑さの7割は「窓ガラス部分から」と言う理由です。
バルコニーも日陰を作ってくれる
また、南面の2階にはバルコニーがある事がほとんどです。
バルコニーの床面が建物から延びていると、そこがヒサシ状になり1階の外壁に直接太陽光が当たるのを防ぎます。
暑さに関係するのは夏の時期です。
太陽は真上から照らすので、ちゃんと1階の外壁が陰になります。
(冬だと太陽光が低い位置から1階に当たる事も有ります)
外壁で1番暑くなるのはバルコニーの外壁部分
ですから、家の外壁で一番太陽光が当たるのは、バルコニーの外側立ち上がりの壁になります。
ただ、このバルコニーの外側の壁が太陽光で暑くなったとしても、室内には全く関係がありません。
逆に、この1m程度のバルコニー外壁がある事で、建物への日差しを遮っている事にもなっています。
屋根の色の濃さが暑さに関係する理由
さて、ここで外壁の色の濃さが建物の暑さに関係無いなら、なぜ屋根の色が暑さに関係するのかをおさらいしておきましょう。
簡単なお話ですが、屋根には太陽光が直接当たるからですね。
暑さに関係する真夏の太陽光は真上から屋根に向かって降り注ぎます。
この光エネルギーのうち、暑さに関わるのは近赤外線を反射する事で屋根の遮熱塗料は屋根の温度を下げる効果があります。
さらに、屋根に濃い色では無く薄い色を塗るだけで、太陽光を自然に反射する効果も得らる、というわけです。
外壁面で出来る暑さ対策は?
テーマから少々話題がずれますが、建物の外壁面で出来る暑さ対策で一番有効だと言われているのは、ズバリ「よしず」です。
暑さが7割入って来ると言う南面の窓の前に【よしず】や【すだれ】また、ゴーヤ等の【グリーンカーテン】も効果的です。
まとめ
外壁塗装をする時に、外壁の色を濃い色にしても室内が暑くはなりません。
外壁の色はお好みで選ぶと良いでしょう。
暑さ対策に効果的なのは
- 屋根を遮熱塗料で塗る事
- 屋根に塗る色を薄い色にする
ただし、塗装で出来る暑さ対策には限界があります。
南面の窓の前に何か太陽光を遮るものを配置する事で、夏の暑さ対策を施してはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール
- 花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。
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