外壁塗装の【中塗り】って何のこと?
外壁塗装は3回塗りが基本です。
ただし、3回塗るうちで1回目は下塗り用塗料を塗り、2回目と3回目は同じ塗料を塗ります。
この2回目に塗る工程の事を「中塗り」と言います。
今回はこの「外壁塗装の中塗り」について解説します。
外壁塗装の「中塗り」はいつ塗るの?
「外壁塗装の中塗り」と言うのは【下塗り→中塗り→上塗り】という3回塗りの中の2回目の塗装工程になります。
このうち一般的な外壁塗装では、中塗りと上塗りは同じ塗料を2回塗ります。
ですから、表現の違いで・・・
「下塗りを塗った後で、中塗りを塗って上塗りをします」
という場合と
「下塗りを塗った後で、上塗りを2回します」
という場合は、同じ意味になります。
そして、一般的に【外壁塗装の塗料の種類やグレード】を考える時の【塗料】とは、この中塗り・上塗りで塗る塗料の事を指しています。
屋根塗装の「中塗り」について
一般住宅の塗装では屋根の塗装で外壁と同様の工程を行います
ですから、屋根塗装にも「中塗り」を塗ります。
一般的な屋根塗装の中塗りの様子です。 下塗りは透明なシーラーを塗っています。 |
こちらのお宅では、黒い屋根をグリーン系にします。 1回塗りでは透けてしまいますが、グリーンの屋根塗料を中塗り+上塗りの2回塗る事で透けなく仕上がります。 |
外壁以外の部分の「中塗り」について
外壁や屋根意外のその他の部分の塗装ではどうでしょう?
例えば鉄部であれば錆がひどい時には中塗りを塗る事がありますが、一般的には【下塗り(錆止め)】の次に【上塗り(仕上げ塗料)】の2回塗りの工程になります。
これはコストパフォーマンスの関係で、塗る対象の鉄部全てが錆びている訳では無い場合には、中塗りを塗る必要が無いからです。
また、雨樋や雨戸などの細部塗装で色を濃色から淡色に変える場合には、色が透けてしまう関係で中塗りを塗る場合があるかもしれません。
そういった場合以外では、細部塗装では1回塗りの場合もありますし、2回塗りで下地の密着力強化用に下塗りを塗ってから上塗りをする場合もあります。
木部の戸袋塗装です。 木の下地が出ていたので、下塗りに木部用下塗り塗料を塗ってあります。 その上から仕上げの塗料を塗っているところです。 |
バルコニー鉄部の上塗りの様子です。 鉄部に何度も塗装を重ねると、塗膜が割れてしまい剥がれやすくなる面もあり「塗り重ねれば良い」という事もありません。 |
外壁塗装の下塗りから中塗りの工程
下塗りの様子です。
下塗りには主に白い塗料と透明な塗料があります。
写真の現場は元々白い外壁に白い下塗りを塗っているので、下塗りを塗っている部分がどこなのか分かりにくいかもしれません。
【下塗り】で白く塗られた外壁が乾いて乾いたら、次は【中塗り】です。
写真で塗っている左側の色の付いているところが外壁の中塗りを行った部分です。
外壁の中塗りです。
下塗りとの色の差がはっきりしています。
投稿者プロフィール
- 花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。
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