屋根の点検商法には要注意【親方に言われて来た】は全部ウソ!

屋根の点検商法には要注意【親方に言われて来た】は全部ウ

ある日、近所で工事をしているという業者が来てこう言います

  • お宅の屋根の釘が抜けているのが見えた
  • 屋根が浮いているのですぐに直した方が良い
  • 釘が浮いていて、すぐに雨漏りしますよ!

話を聞くと「親方がお宅の屋根の異常を見つけたので教えてあげて来いと言われて来た」と言うのです。

ビックリしていると「親方に言われたので、今なら梯子が有るのですぐに屋根に登って見てあげますよ、無料で点検してあげますよ」と、親切に言ってくれますが、本当は全部ウソです。

屋根が雨漏りしたら大変なのですが、そこで屋根の点検を依頼をしたらもっと大変な事になってしまいます。

 

世田谷区発行の「せたがや消費生活センターだより12月号(220号)」にも下記の記事が掲載されています

「お宅の屋根を点検します」点検商法に注意!

せたがや消費生活センターだより12月号(220号)より

最近この様な新手の訪問営業が増えいて、皆さんを困らせています。

このような内容の場合のほとんどが、新手の飛び込み営業・訪問販売の点検商法です。
見えない屋根の上で彼らが何をするか、下からは見えませんが、このような「親切詐欺業者」に実際に屋根に上らせるのは絶対に止めましょう

今回はこのようなインチキ点検商法に引っ掛からないためのポイントについてお伝えします。
この記事を読むと、悪徳商法に関する知識が身に付いて、そんな業者が来た時に慌てずに自己防衛が出来るようになります。

 

  • 点検商法のウソ
  • 点検商法の手口
  • 点検商法のトーク集
  • 「屋根がおかしい・危ない…と親方に言われたから」と業者が訪問してきた方
  • 「屋根の釘が抜けている・落ちている…ので修理をしてあげる」と業者が訪問してきた方
  • 「屋根にヒビが入っている・割れている…ので雨漏りしますよ」と業者が訪問してきた方

 

屋根の点検営業の実例

ある日、花まるリフォームで1年前に外壁塗装をしたA様からお電話が有りました。

A様は「屋根がおかしいと言われたので点検に来て欲しい」とおっしゃるのでよく聞いてみると、やっぱりインチキ点検商法が来たようでした。
お電話の内容はと言うと、パターン通りの下記のようなものでした・・・

A様の元へ作業服を来た若いお兄さんがやって来ました。
『近くで工事をやっているんですけど、親方から『あの家の屋根が剥がれているみたいだから教えてこい』と言われて…」とのこと。

そんなことを突然言われたら誰だって不安になります。

しかしA様はそのお兄さんに点検をお願いしませんでした。
花まるリフォームで数年前に屋根と外壁塗装をしていたので、ちょっと変だな?と思ったそうです。

そのまま点検を任せてしまうと・・・これはよくある点検商法のアポイントトークです。

もしも、そのまま屋根の点検を頼んだらどうなる?

屋根から降りて来た業者は必ずこう言うからです…

  • 屋根の釘が抜けているのですぐに修理をした方が良い
  • このままだと次の台風で屋根が飛んでしまう
  • 屋根が割れているので、雨漏りしてしまいます。
  • 屋根はもう駄目だから葺き替えないとダメですね。

…当然、直ぐに見積りもってきて契約を急かされてしまいます。

「屋根が剥がれている」と言う業者の困った問題

上記のような業者が来ると、ウソだと思っても自分では見たり確認出来ないので本当かどうかどうしても不安になってしまいます。
それで私たちにお問い合わせが来る事も多く、一度点検して欲しい…といったご相談が花まるリフォームにはよくあります。

A様からのそんなお電話を頂いて後日私が伺って屋根に上がり各部を点検するのですが、予想通り屋根には全く問題は無く、「剥がれた屋根」なんてどこにも有りません

そもそも少し高台に建っているA様邸の屋根は、周りからは見ることが出来ません。
さらに辺りを見回してみても、A様邸の屋根が見えるような高い建物も存在していません。

その後、各場所の点検を行い、撮影した画像をTVに映してT様に現状を説明。
異常が無いことを確認したA様はやっと笑顔になられました。

ウソ業者だけど、ウソじゃなくなる理由!?

ただ、そんなお電話を頂くと、私も実際に見て確認するまで本当に屋根に問題が無いかどうかまでは分かりません。
万が一でも本当にらないので、お問い合わせの段階で「それはウソだから絶対に大丈夫」とは言い切れないのです。

点検商法とは?

ところで「点検商法」などを常套手段とする訪問販売ですが、ここで少し解説を。


訪問販売では、主にきっかけを作ってくる「アポインター(アポ)」役と契約をまとめる「クローザー」役に役割が分かれています。

高等な「劇場型」展開を駆使する場合はその中間に「中継ぎ」などと呼ばれる担当もいます。

チームリーダーであるクローザーの元には複数のアポがいます。

アポが駆使するトークの中の一つが「点検商法」です。

点検商法のトークのセールス例

  • 「瓦が割れているようです。無料で点検しますよ。」
  • 「近所でシロアリが発生したので無料で点検しています。」
  • 「この付近の水道水には有害成分が含まれているようです。この試薬で無料で点検しています。」

などなど。

とにかく売りたい商品(サービス)を意識させるためにあの手この手を使って近寄ってきます。

 

ここでのポイントは「とても人当たりの良さそう」「営業っぽくない」者がアポを担当し、やたらと無料や500円などの格安の点検料金を印象づけて行きます。

これで点検をお願いすると次に来る台詞は「大変です!」「危ないです!」といった恐怖を煽る大げさなトーク。

予め用意していた瓦の破片や小瓶に詰めたシロアリ、普通の水道水に反応する試薬などを駆使して「今すぐなんとかしなくては大変ですよ」という展開に持って行きます。

 

そこで「どうすればいいの?」と聞いてしまうと、次にやってくるのは「クローザー」。

海千山千のトークのプロがやって来て怒涛の展開でいつの間にか買う気にされてしまいます。

しかし断ろうものならそれこそ契約書に判子を押すまで帰らない・・・というのが典型的な訪問販売のスタイルです。

 

20年ほど前までは社会問題になるほど悪質な訪問販売が横行していましたが「特定商取引法」が改正されてからはかなり下火になったようです。

しかし未だに古風なスタイルで営業を行っている業者や、新たなスタイルを作っている業者は少なからずいるようです。

訪問販売業者のすべてが悪徳業者というわけではありませんが、「ニーズの無いところに無理矢理ニーズを作って商売を行う」のが訪問販売の基本理念。

潜在的なニーズを掘り起こしてくれる場合はありがたいですが、必要のないニーズを喚起して無理矢理売ろうとする場合は断固「NO!」と断りましょう

【参考】アポイントトークの例

  • ご近所トーク:「この近くで工事を行うことになりました。一緒に工事をすると割引きます」
    近所での工事など行う予定はありません。ただのきっかけ作りです。
  • 広告塔トーク:「この近くに支店を出すことになりました。付近のお客様に知ってもらうためにモデルケースになっていただきたいので先着3棟限定で大幅値引きします」
    支店を出す予定も先着限定もセールストークです
  • 在庫処分トーク:「モデルチェンジのため廃番になる商品ですが性能はまったく問題ありません。そのぶん大幅にお安くします」
    モデルチェンジの予定はありませんし、半年後も普通に手に入る商品の可能性大
  • モニタートーク:「今度発売する新製品です。モニターとして使用していただければ破格のお値段で提供します。その代わりアンケートにご協力下さい」
    後でアンケートを要求されることはめったにありません。なぜなら売った後は全速力で痕跡を消したいからです
    ※一度訪問販売に引っ掛かってしまうとお客様のデータが出まわってしまうことが多いようです。

浄水器を購入した方のところへ高額マットレスや磁気治療器などの営業が次々とやってくる、なんてことが。お気をつけ下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか、屋根の点検商法とその実例、その他の点検商法のセールストーク集をお伝え致しました。

屋根の事や土台のシロアリ点検など、素人が目に見えない部分を狙ってくる悪質な商売には皆さんも気を付けて下さい。

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投稿者プロフィール

高橋 良一
花まるリフォーム代表。高橋塗装店の息子として世田谷で生まれ育ち22歳で職人デビュー38歳で花まるリフォームとして独立しました。戸建住宅の「外壁塗装」に関わることなら誰よりも知識と経験が有る、そんなイケナイ自負(苦笑)があります。仕事以外ではアニメとかマンガが好きな第一次オタク世代です。