道路の占有許可・使用許可を申請した外装塗装|杉並区T様邸

杉並区 T様邸外壁・屋根塗装事例
(2019年04月03日 完工)

ビフォー

アフター

工事のきっかけ・お客様とのエピソード

敷地ギリギリに建てられていて、敷地内に足場を建てることが難しい角地でした。


T様は鉄筋コンクリートの3階建で、敷地ギリギリまで建物が立っていました。

通常、足場は壁から数10cm、ちょうどローラーを持って塗れる位置に踏み板をつけます。

なので、障害物がないお家では、外壁(ベランダ等の出っ張っている部分から)の80cm~1mくらい外側まで足場が出ます。

敷地がとても狭い場合は、踏み板を一番小さい15cm幅にしたり、踏み板を取り付けずに単管パイプのみを通したりしますが、それでも30cm程度は必要になります。

T様の場合はこの30cmも敷地内に確保できないため、確実に道路に足場の柱を建てることになります。

しかも角地に当たるため、道路に面した2面で足場が出ること、比較的交通量のある道路ということも相まって、安心して道路に足場を建てるために「道路の専有許可」を申請しました。

道路の専有許可は「道路に物(工事用の足場)を置くための許可」で、使用許可は「人や車の通行を止める時の許可」です。

そのため、「工事用の足場(専有が必要な物)を置く」時は安全のために「人や車の通行を止める」使用許可も必要になりますので、それぞれ手続きの手間や使用料が発生します。

電線防護管も必要でした。


道路が近いということは電柱も近く、建物スレスレに電線が走っています。

足場は金属なので電線に接触すると感電しますし、作業中の職人さんも接触等の危険性があるため、電線防護管の取り付けが必要になります。

電線防護管は、東京電力に取り付けを依頼し、現場でどの電線に取り付けるか決定した後、電線防護管を用意する必要があります。

取り付けや電線防護管のリースにもそれぞれ費用がかかります。

お隣の雨樋が越境しているため、破損の可能性がありました。


T様邸は、道路側も厳しいのですが、ご近所に面している側もそれなりにギリギリまで建物がありました。

どちらもなんとか足場の柱はT様の敷地内に建てることができるのですが、問題は隣の方の雨樋の越境でした。

T様邸の敷地の境界線に塀があるのですが、お隣の屋根が塀ギリギリまで来ていて、そこから雨樋がT様邸側にはみ出しているのです。

足場の柱を建てると雨樋に当たる可能性が高く、風等で足場が少しでも揺れると足場が雨樋を押してしまい、雨樋の破損の恐れがあります。

足場の柱を雨樋下まで立てて、途中から柱の位置を変える方法もあるのですが、何分T様邸は必要最低限の幅を確保するのがやっとなので柱の位置は動かせません。

お隣の方には状況をよくご説明し、「雨樋破損の可能性がある」ことをご了承いただいた上で、足場を建てる事ができました。

ありがたいことに、工事期間中は大きな揺れもなく雨樋破損はありませんでした。

施工前(外壁・屋根のチェック)

配管等からの伝い水の汚れがあちこちについていました。配管等からの伝い水の汚れがあちこちについていました。
屋上の手すりがところどころ錆びついています。屋上の手すりがところどころ錆びついています。
建物が敷地ギリギリに立っていて足場が道路に出てしまうため、道路の使用許可が必要です。建物が敷地ギリギリに立っていて足場が道路に出てしまうため、道路の使用許可が必要です。
建物と電柱がかなり近いため、電線防護管をつけないと職人が感電する恐れがあります。建物と電柱がかなり近いため、電線防護管をつけないと職人が感電する恐れがあります。
雨樋が割れています。上部分なので大量の水が通らない限りは水漏れは少ないと思われますが、ここから割れがひどくなる可能性があります。雨樋が割れています。上部分なので大量の水が通らない限りは水漏れは少ないと思われますが、ここから割れがひどくなる可能性があります。
こちらは排水管が錆びて穴が空いています。こちらは下部分なので確実に水漏れしています。こちらは排水管が錆びて穴が空いています。こちらは下部分なので確実に水漏れしています。
ベランダの防水部分は塗膜がはがれて下地があちこち見えています。ベランダの防水部分は塗膜がはがれて下地があちこち見えています。
お隣の雨樋が塀からはみ出し(赤線より越境)ていて、敷地が狭いので一番小さく足場を建ててもお隣の雨樋に当たります。足場が揺れると雨樋破損の危険性があります。お隣の雨樋が塀からはみ出し(赤線より越境)ていて、敷地が狭いので一番小さく足場を建ててもお隣の雨樋に当たります。足場が揺れると雨樋破損の危険性があります。

工事開始

外壁塗装工事

高圧洗浄で汚れを洗い飛ばしています。高圧洗浄で汚れを洗い飛ばしています。
高圧洗浄は一番最初に隅々まで点検するので、塗料の剥がれ等の補修が必要な箇所を見つけることもあります。高圧洗浄は一番最初に隅々まで点検するので、塗料の剥がれ等の補修が必要な箇所を見つけることもあります。
外壁の下塗りを郵送しています。外壁の下塗りを郵送しています。
塗料のふくれがある部分は全て塗膜を剥がします。塗料のふくれがある部分は全て塗膜を剥がします。
模様のつく専用のローラーを使って、塗膜を厚く塗ることで、見栄えを厚く整えていきます。模様のつく専用のローラーを使って、塗膜を厚く塗ることで、見栄えを厚く整えていきます。
外壁の中塗りをしています。外壁の中塗りをしています。
上半分は上塗りが終わりました。上半分は上塗りが終わりました。
外壁の上塗りが完了しました。外壁の上塗りが完了しました。

その他塗装工事

鉄部のケレン作業を行いました。鉄部のケレン作業を行いました。
ケレンが終わった鉄部に錆止め剤を塗っています。ケレンが終わった鉄部に錆止め剤を塗っています。
鉄部を塗装しました。鉄部を塗装しました。
縦樋が詰まっていたので、詰まった部分を切り取りました。縦樋が詰まっていたので、詰まった部分を切り取りました。
切り取った後は新しい縦樋に交換しますが、は部分交換なのでどうしても目立っています。。切り取った後は新しい縦樋に交換しますが、は部分交換なのでどうしても目立っています。。
交換した部分も塗装することで目立たなくなります。交換した部分も塗装することで目立たなくなります。
天窓周辺のシーリングを行いました。紫の部分は関係ない場所にシールがつかないようにしている養生のテープです。天窓周辺のシーリングを行いました。紫の部分は関係ない場所にシールがつかないようにしている養生のテープです。

工程の詳細はこちら 「ただ今塗替え中!」

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施工事例データ

塗歴・時期・工期
日程:2019年/平成31年/令和元年
3月4日~4月3日
工期:21日間以上
(休工日含む)
築年数・構造・外壁種類 築年数:20年以上
構造:木造/モルタル/3階建て
外壁の種類:吹き付けスタッコ(艶有り)
足場・外壁・屋根・予算 足場:301㎡以上
外壁:281㎡~300㎡
屋根:塗装なし
予算:200万円以上
外壁塗料・屋根塗料・色 外壁塗料:SK化研/クリーンマイルドウレタン

塗装色:SR-133
細部塗装:SK化研/クリーンマイルドシリコン
塗装箇所:雨どい・その他等
その他工事 ウレタン防水再施工工事
屋根改修工事

雨どい交換工事