30年目の外壁・屋根の塗装。雨漏り対策として棟板金・樹脂貫を交換しました。|武蔵野市Y様邸

武蔵野市 Y様邸外壁・屋根塗装事例
(2020年03月05日 完工)

ビフォー

アフター

【ビフォー】屋根ビフォー

【アフター】屋根アフター

工事のきっかけ・お客様とのエピソード

屋根をかぶせる工事の検討中に、友人と壁と屋根の修理の話題になりました。


3年前に外壁と屋根を塗装したH様から「友人と話をしていて、業者の提案がかなり高額だったから心配になった」とご紹介いただいたのがY様です。

H様によると、「スレート屋根の上に屋根を乗せる」と言われて詳しい説明もなく進んでいるようで、「このままでいいのか」不安になって弊社をご紹介されたそうです。

Y様邸にお見積りに伺ってお話を聞いてみると「屋根に釘が出ていて、築年数も考えて屋根をかぶせる工事を提案された」ようでした。

屋根には一番高い部分に棟という部分があり板金が取付けられています。

この板金は釘で貫板という土台に打ち付けられています。

築年数的に貫板はほぼ木製で、経年劣化で釘が浮いてしまう(釘が出ている)ことがあります。

この釘が浮いた場所から水が入り最終的には板金部分が錆びたり木製の貫板が腐ってボロボロになることがあるのですが、「ただ釘が浮いている(他はまだ問題ない)」のか「釘が浮いたところから中が傷んでいる」かは板金部分を剥がしてみないとわかりません。

「釘が浮いている」=「すぐに修理しなくてはいけない」と工事を勧めてくる業者がいるため、注意が必要なのです。

本当にその年数分、寿命を伸ばす工事が必要でしょうか。


また、Y様が提案を受けた「スレート屋根の上に屋根を乗せる」ようなカバー工法をすると、屋根の寿命は30年ほど伸びます。

今、雨漏りがあちこちしていて屋根瓦の状態が悪いようであればカバー工法や屋根瓦を交換する葺き替えのタイミングですが、Y様の場合は屋根瓦の状態がそれほど悪くなく、塗装をすることで10数年は寿命を延ばすことが可能でした。

「カバー工法であと30年」VS「塗装であと10数年」。

当然ながら、Y様が後30年この屋根と付き合っていくなら、カバー工法や葺き替えも視野に入ります。

しかしY様の希望は「あと10年はこの家に住みたい」でしたので、今回は塗装を行うことになりました。

※屋根だけ後30年寿命が伸びても、外壁やその他細々とした部分も30年分伸ばさなければ、家として住み続けることはできません。
花まるリフォームでは闇雲に高寿命な工事を勧めず、その方に必要な工事を見極めて提案しています。

今ある雨漏りには棟板金の交換で対応します。


屋根は築年数に比べて状態がひどくはありませんが、問題がないわけでもありません。

最初の業者の方が指摘した通り、棟板金の釘は浮いていてサビや歪みがあります。

これから悪くなることはあっても良くなることはないので棟板金を新たにやり直し、棟の中にある貫板は腐食しない樹脂製の貫板へと交換しました。

雪害でゆがんだ雨樋も保険を活用して交換することになりました。

施工前(外壁・屋根のチェック)

天井から柱の部分に雨漏りをしている形跡があり、戸袋からと思われました。天井から柱の部分に雨漏りをしている形跡があり、戸袋からと思われました。
屋根の棟板金部分に歪みとサビが出ています。屋根の棟板金部分に歪みとサビが出ています。
雨樋も歪んでいました。雨樋の歪みはほとんどが雪が積もって固まって落ちる際の衝撃で、火災保険の対象になります。雨樋も歪んでいました。雨樋の歪みはほとんどが雪が積もって固まって落ちる際の衝撃で、火災保険の対象になります。
外壁にいくつかひび割れができていました。外壁にいくつかひび割れができていました。
こちらは塀のひび割れです。一度補修をした痕が有りました。こちらは塀のひび割れです。一度補修をした痕が有りました。

工事開始

外壁塗装工事

外壁の高圧洗浄です。外壁の高圧洗浄です。
窓まわりの高圧洗浄は網戸が破れたり、窓にヒビが入っているとヒビが広がることがあるので、とても気をつかいます。窓まわりの高圧洗浄は網戸が破れたり、窓にヒビが入っているとヒビが広がることがあるので、とても気をつかいます。
外壁の下塗りが始まりました。工事期間中、車庫の車は移動していただき、荷物にブルーシートをかけて外壁を塗装しています。外壁の下塗りが始まりました。工事期間中、車庫の車は移動していただき、荷物にブルーシートをかけて外壁を塗装しています。
外壁の下塗りです。白っぽい半透明の塗料ですが、前の外壁の色が透けています。外壁の下塗りです。白っぽい半透明の塗料ですが、前の外壁の色が透けています。
外壁の中塗りです。外壁の模様がある場合は、凹凸で塗りむらが出ないように注意しています。外壁の中塗りです。外壁の模様がある場合は、凹凸で塗りむらが出ないように注意しています。
外壁の中塗りができました。窓等、塗料がついて困るところはビニールで覆って養生しています。外壁の中塗りができました。窓等、塗料がついて困るところはビニールで覆って養生しています。
外壁の上塗りをしています。外壁の上塗りをしています。
外壁の塗装中に、足場の揺れを防ぐ「壁当て」は浮かせて作業します。外壁の塗装中に、足場の揺れを防ぐ「壁当て」は浮かせて作業します。
外壁はエスケー化研の水性セラミシリコン (塗装色SR-410)を使いました。外壁はエスケー化研の水性セラミシリコン (塗装色SR-410)を使いました。

屋根塗装工事

屋根は先端にブラシの付いた高圧洗浄機で汚れを洗い流していきます。屋根は先端にブラシの付いた高圧洗浄機で汚れを洗い流していきます。
高圧洗浄では必ず雨樋も洗いますので、つまりの解消にも繋がります。高圧洗浄では必ず雨樋も洗いますので、つまりの解消にも繋がります。
屋根の下塗りです。この後に塗る塗料の密着性を高める効果があります。屋根の下塗りです。この後に塗る塗料の密着性を高める効果があります。
屋根の下塗りが乾いた後は中塗りに入ります。ひび割れ等があったらこの段階で補修します。屋根の下塗りが乾いた後は中塗りに入ります。ひび割れ等があったらこの段階で補修します。
屋根の中塗りが完了しました。屋根の中塗りが完了しました。
瓦と瓦の隙間は雨漏り防止に隙間が必要なので、塗料で隙間が埋まりそうな時だけ「タスペーサー」という器具を取り付けます。確実に隙間を確保できるよう、中塗りの後にタスペーサーを入れていきます。瓦と瓦の隙間は雨漏り防止に隙間が必要なので、塗料で隙間が埋まりそうな時だけ「タスペーサー」という器具を取り付けます。確実に隙間を確保できるよう、中塗りの後にタスペーサーを入れていきます。
こちらは屋根の上塗りの様子。上塗り前の左側は黒いタスペーサーの先端がところどころに見えていますが、上塗りが終わった部分は同じ色に塗装されて目立たなくなります。こちらは屋根の上塗りの様子。上塗り前の左側は黒いタスペーサーの先端がところどころに見えていますが、上塗りが終わった部分は同じ色に塗装されて目立たなくなります。
屋根の上塗りが完成しました。屋根の上塗りが完成しました。
屋根塗料はクールタイトの遮熱効果の高い CLR-106 グレーを使用しました。屋根塗料はクールタイトの遮熱効果の高い CLR-106 グレーを使用しました。

その他塗装工事

棟板金を剥がしたところ、ボロボロに腐っている部分はありませんでしたが、雨が侵入している箇所がいくつかありました。棟板金を剥がしたところ、ボロボロに腐っている部分はありませんでしたが、雨が侵入している箇所がいくつかありました。
木の貫板を取り除いて樹脂製の貫板に交換しました。これで貫板が腐る恐れはなくなりました。木の貫板を取り除いて樹脂製の貫板に交換しました。これで貫板が腐る恐れはなくなりました。
まずは棟の真ん中に板金を付けます。まずは棟の真ん中に板金を付けます。
バランスを見ながら、外側・内側と棟板金を貼っていきました。バランスを見ながら、外側・内側と棟板金を貼っていきました。
雪で歪んだ雨樋を撤去します。この後、外壁を塗る際に金具を取付けていた跡を綺麗に補修します。雪で歪んだ雨樋を撤去します。この後、外壁を塗る際に金具を取付けていた跡を綺麗に補修します。
雨樋の取り付けも完了しました。全て交換したので、雨樋は塗装しませんでした。雨樋の取り付けも完了しました。全て交換したので、雨樋は塗装しませんでした。
直射日光に当たる配管部分のテープがボロボロになっていたので新しく巻き直しています。直射日光に当たる配管部分のテープがボロボロになっていたので新しく巻き直しています。
今回はバルコニーの簡易屋根として取り付けてあった波板も新品に交換しました。今回はバルコニーの簡易屋根として取り付けてあった波板も新品に交換しました。

工事が完成しました!

棟板金・雨樋を交換し塗装を施したら、すっかり生まれ変わりました。棟板金・雨樋を交換し塗装を施したら、すっかり生まれ変わりました。
温かみのある優しい仕上がりになりました。温かみのある優しい仕上がりになりました。

工程の詳細はこちら 「ただ今塗替え中!」

Y様から頂いた工事の感想「お客様の声」はこちら

素敵な会社にリフォームしてもらえた出会いに感謝しています。|武蔵野市Y様


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完成記念写真を撮らせて頂きました。 Y様ありがとうございました!

Y様と共通の施工事例

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施工事例データ

塗歴・時期・工期 塗装履歴:2回目の外壁塗装
日程:2020年/令和2年
2月18日~3月5日
工期:17~18日間
(休工日含む)
築年数・構造・外壁種類 築年数:20年以上
構造:木造/モルタル/3階建て
外壁の種類:リシン吹き付け(艶消し)
外壁の種類:窯業系サイディング(単色仕上げ)

足場・外壁・屋根・予算 足場:241㎡~260㎡
外壁:181㎡~200㎡
屋根:61㎡~80㎡
予算:150万円~200万円
外壁塗料・屋根塗料・色 外壁塗料:SK化研/水性セラミシリコン
塗装色:SR-410
屋根塗料:SK化研/クールタイト
塗装色:CLR-106(グレー)
細部塗装:SK化研/クリーンマイルドシリコン
塗装箇所:ヒサシ・基礎水切等
その他工事 屋根改修工事
雨どい交換工事
火災保険の特約:雪害・雹害・水害の保険を申請