FRP防水の正しい塗り替え方法

バルコニーFRPが「特に下地に問題が無い場合」の正しいメンテナンスの方法

バルコニーのFRP防水の床のメンテナンスでは、特に下地に問題が無い場合には下記の工程で【塗り替え工事（トップコート）】にてFRPの表面保護をするメンテナンスを行います。

今回は、そんなバルコニーFRP防水の床面の正しい塗り替え方法について解説します。

バルコニーのFRP防水が「特に下地に問題が無い」のはどんな場合？

バルコニーFRPが「特に問題が無い場合」というのは以下のような状態の場合です。

• 単なる経年劣化
• 色褪せのみ
• 特に問題は無いが心配だという場合…
• 雨漏りしたら嫌だから何かしておきたいという場合…

上記のような場合であり下記のような「問題」が起きていなければ、一般的にはこの後解説する「再塗装」でメンテナンスが可能です。

 

バルコニーのFRP防水に「問題が有る」のはどんな場合？

バルコニーFRPに「問題が有る場合」というのは以下のような状態の場合です。

• バルコニーの構造に欠陥が有る
• 使用材料の欠陥・選定ミスがある
• 既に雨漏りしている
• 下地からの亀裂が有る
• 表面塗装にハガレが有る
• その他

以上のような場合には、これから解説する工事では対応する事が出来ません。
必ずFRP防水の下地からやり直す必要が有ります。

 

バルコニーFRPの再塗装の方法

では、降雨時の順番ごとにバルコニーFRP防水の再塗装の工事の手順をお伝えします。

①　洗浄

バルコニーFRP防水の再塗装工事を外壁塗装と同時に行う時には、高圧洗浄も同時に行います。

バルコニーFRP防水の高圧洗浄

しっかり洗います

外壁塗装と同時の場合は、その流れで洗うのが普通です

 

②　サンディング

バルコニーFRP防水の「サンディング」とは、塗装面の目荒らしを行う事です。

目荒らしとは、表面を細かく傷つけて凹凸を作り、次に塗る塗料がその凹みに入り込むことで剥がれにくく密着力を強化させるための作業です。
FRP防水の下地処理としての目荒らしは、電動グラインダー（サンダー）やサンドペーパー・マジックロンなどを使い、ガリガリと表面を削っていきます。

電動グラインダーを使い、サンディング（目荒らし）をしています。

 

③　アセトン拭き

アセトンは有機溶剤（シンナー）の一種です。
アセトンは油脂をよく溶かす性質がある事から、既存のFRP表面の油膜を拭き取りに使います。

バケツに入っているのがアセトン。ウエスに含ませてサンディング後のFRP表面を葺いていきます。

 

④　プライマー塗り（下塗り）

上記までの下地処理が終わると初めて塗装の工程に入ります。
FRP防水の下塗りプライマーの中には、上記②の「サンディングの工程を省いても良い」とされるアイカ工業のJU-70というプライマーもあります。
（花まるリフォームではJU-70を使っていますが、念のため②の工程は必ず行うようにしています）

FRP防水塗り替えプライマー塗装中

 

FRP防水塗り替えプライマー塗装後

 

FRP防水塗り替えプライマー　アイカ工業　JU-70

 

⑤　トップコート塗装（中塗り）

FRP防水塗り替えトップコート塗装中

FRP防水塗り替えトップコート塗装中

 

⑥　トップコート塗装（上塗り）

FRP防水塗り替えトップコート塗装中

 

FRP防水塗り替えトップコート塗装中

 

⑦　完成

FRP防水塗り替え工事　完成

FRP防水塗り替え工事　完成

 

まとめ

いかがでしたか？

FRP防水に剥がれや不具合が無い場合の塗り替え工事の工程をお伝えしました。

上記手順を踏まないで「FRP防水の上にも塗ることが出来る」塗料を塗られてしまうと、現在のFRPトップコートとは品質が違うために注意が必要です。

 

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